より多くの室戸高校生が世界で学ぶためのプロジェクト始動!
高知県室戸市×高知県立室戸高等学校高
高知県の東南端に位置する室戸高校は、室戸ユネスコ世界ジオパーク内にある“唯一の高校”です。ジオパークの雄大な自然や地質、そこに根づく文化を学びのフィールドとして活用しています。海外渡航を含む国際交流や地域探究(課題研究)も盛んで、生徒は「Think Globally, Act Locally(地球規模で考え、地域で行動する)」を合言葉に、地域と世界の両方から学びを広げています。
そんな室戸高校生の学びに大きな刺激をもたらしているのが、ジオパークのネットワーク等を活かした国際交流活動にあります。
世界ジオパークネットワークを活用した姉妹ジオパーク地域の高校生との交流や、オーストラリアにある友好都市“ポートリンカーン”の高校生との交流では、実際にそれぞれの国を訪問し、それぞれの文化や環境を取り組みなどを共有し、異文化理解や地域の共通部分と違いなど様々な視点で学んでいます。
同年代との国際交流を通じて得た、新たな視点と行動の原動力となるパッションは地域の人を巻き込んだ大きな活動の輪へと広がっていくことも少なくありません。
室戸市は、室戸高校が”海外に一番近い高校”となるよう、室戸高校生の国際交流事業に対して支援を行ってまいりました。
一方、物価高等の影響で、実際に現地に訪問できる高校生の数には限りがあり、参加したくても参加できない生徒もいます。
“世界を見てみたい”と新たな挑戦を夢見る高校生を一人でも多く支えられるように、本プロジェクトを始動しました。
室戸市の魅力と、持続可能な未来のために
四国のすみっこを、高校生の力で元気に
高知県東部に位置する室戸市は、雄大な太平洋と美しい海岸地形に囲まれた自然豊かなまちです。世界がその価値を認めた「室戸ユネスコ世界ジオパーク」には、地球のダイナミックな営みを感じられる地形・地質が数多く残り、訪れる人々を魅了しています。また、黒潮がもたらす海の恵みや温暖な気候、四季を通じた美しい風景は、室戸市の大きな魅力です。
しかしその一方で、市全体の人口は年々減少し、地域の担い手不足や産業の維持、コミュニティの継続に大きな課題を抱えています。豊かな自然と独自の文化を持つまちでありながら、人口減少や少子高齢化という問題に直面している室戸市は、今、その魅力を未来へつなぎながら、持続可能なまちの在り方を模索しています。
そういった状況の中、室戸高校生たちは地域の皆様と協力しながら、地域活性化のための活動に一生懸命取り組み、地域の魅力発信や課題解決にも挑戦しています。その頑張りが、室戸市を元気にし、未来を支える力になっています。
Global×Localのここにしかない学び
海外での経験が生徒を動かす。「訪問」を超えて広がるグローバルな挑戦
室戸高校では、海外渡航を含む国際交流が盛んで、すべての生徒が一度は交流を体験します。特に海外渡航による経験を通して成長した生徒は、校内外のイベントで成果発表や、授業でのオンライン交流を通じて情報交換を続けるなどしています。その姿は、まだ渡航経験のない生徒にも刺激を与え、「自分も挑戦したい」という前向きな行動を呼び起こします。人生で最も多感な時期を生きる生徒たちに、心ときめく体験に出会ってほしいと私たちは願っています。
国際交流の様子
姉妹ジオパークであるランカウイユネスコ世界ジオパーク(マレーシア)への訪問。現地ガイドから地形や文化を英語で学び、現地高校生との交流も実施。室戸との違いを体験から知り、地域を見つめ直す視点を得るよい機会となりました。
新たな姉妹ジオパークとして結ばれたチレトゥプラブハンラトゥ・ジオパーク(インドネシア)との交流。国際連携の調印式にも立ち会い、生徒は“地域を世界とつなぐ役割”を実感しました。
ベトナムで行われた国際ジオパーク会議で英語発表に挑んだ室戸高校生。研究者に混じって登壇した経験は、挑戦する力を育て、学びへの意欲をさらに高めました。
姉妹校であるポートリンカーン高校(オーストラリア)の生徒の皆さんが来校した時の様子。互いの文化紹介や活動を通して、楽しみながら異文化理解を深めることができました。英語が苦手な生徒が一生懸命コミュニケーションを取ろうとする姿勢が印象的でした。
ベトナム研修参加生徒の声①
国際ジオパーク会議での英語発表では緊張しながらも全力を尽くしました。うまくいかない場面もありましたが、会場の方々が“そのままでいい、素晴らしかったよ”と励ましてくれたことで、自分の挑戦を肯定できるようになりました。ベトナムの方々の優しさに触れたことで、人とのつながりの大切さを心から実感しました。今回の経験を支えに、私も誰かを励ませる人になりたいと思っています。
インドネシア研修参加生徒の声②
自然を大切に守り続ける人々の姿勢や、伝統を受け継ぐ活動に深く心を動かされました。日本では挑戦しなかったことにも“今しかできない”と飛び込み、新しい自分に出会うことができました。また、人の幸せは環境の便利さではなく、心の在り方で決まるのだと気づきました。この学びを、室戸の魅力の発信や、地域の子どもたちにジオパークの価値を伝える活動に生かしていきたいです。
新たな挑戦へ!室戸ジオパーク国際ユースフォーラム2025
海外での経験を経た生徒たちは、地域での新たな挑戦にも取り組んでいます。令和7年度には、「ジオパーク国際ユースフォーラム2025 in 室戸」(2025年8月4日〜8日)を室戸高校生が企画・運営しました。海外での学びや交流で得た経験をもとに、フォーラムのプログラム作りや参加者との意見交換に取り組みました。生徒たちは主体性や協働力を存分に発揮して、国内外から約90人の参加者を集めたこのフォーラムを成功させました。国際交流をきっかけに積み重ねた学びが、地域に還元される形で実を結んだ好例です。
地域をフィールドに主体的に学ぶ
室戸高校は世界へ向け学びを広げるだけではなく、地域の課題を見つめ学びを深める活動にも注力しています。独特な地形や豊かな自然、それによって育まれた文化が点在する室戸市は、生徒にとって興味深い学びの場です。生徒は自らの興味や関心をもとに、課題を設定して探究活動に取り組みます。学びの場は学校の中に留まらず、校舎を飛び出して積極的に現地へ足を運ぶ生徒も少なくありません。
地域での学びの様子
室戸のジオパークガイドの皆さんから地域の魅力やガイド技術を学び、高校生ガイドとしての活動も行っています。
地域の課題である侵略的外来種ウチワサボテンの駆除と収穫したサボテンを活用した商品開発にも取り組んでいます。
参加者の減少が課題となっている地域の伝統的なイベントの活性化にも取り組んでいます。今年度はポスターの作成をはじめとしたPR活動を行い、参加者100人増に貢献しました。(写真は鯨舟競漕大会のポスター作製の様子)
地域をフィールドに主体的に学ぶ
生徒たちは地域の方々に支えられながら、学びを深めています。その学びは学校の中だけで完結せず、現実の社会の中で商品開発やイベント運営に関わるなど、実践的な学びへと発展しています。このように「生きた体験」の中で学び、課題解決力や協働力といった、「地域で輝くグローカルプレイヤー」として未来を切り拓く力を育んでいます。
室戸高校生の学びを後押ししたい!
寄附の使い道
私たちは、ここまでご紹介した教育活動を継続・発展させていくために本企画を立ち上げるに至りました。今回ご支援いただいた寄附金は、以下のような活動に活用させていただきます。
- 国際交流プログラムや海外スタディツアーの渡航費・滞在費
- 国内外での学習や体験活動に必要な経費
- 地域の方々との交流イベントの実施
- 防災・環境・観光など地域貢献活動に必要な経費
目標金額に満たない場合でも、寄附金は海外渡航費や地域活動費の一部として使用させていただきます。
室戸から世界へ。その一歩へのご支援をお願いいたします
近年の物価上昇により、一度の渡航で参加できるのはわずか3名という厳しい状況が続いています。授業だけでなく、フィールドワーク、成果発表など、生徒が主体的に取り組める機会を守り、より充実した環境を整えていくために、皆さまのお力添えをお願いいたします。未来を担う生徒たちが、室戸から大きく羽ばたける機会を広げていくためにも、温かいご支援を賜れましたら幸いです。