チンパンジー放飼場の安全性を高めるため、擁壁の改修と観覧スペースの調整を行います。
チンパンジーメンバー紹介
はじめまして。日立市かみね動物園です。
このたびは数あるプロジェクトの中から当ページにお越しいただき、心より感謝申し上げます。
かみね動物園は1957年(昭和32年)、茨城県で唯一の動物園として誕生して以来、地域の皆さまと多くの来園者に見守られながら、動物たちの命の尊さや生きる姿を伝えてきました。
開園当初はニホンザルやツキノワグマなど、わずか4種類7頭の小さな動物園でしたが、翌年のインドゾウの入園を機に、トラやライオンなど人気動物が加わり、現在は約100種類540頭を飼育する動物園へと育ってきました。
私たちは「動物の幸せ」と「来園される方の学び」を両立させることを大切に、50周年を機に始めたリニューアルを今も段階的に続けています。
新・旧チンパンジー舎
チンパンジー舎のあゆみと現在の姿
かみね動物園では現在、9頭のチンパンジーが群れで暮らしています。かつては昭和期に建てられたコンクリートの獣舎で行動が制限される環境でしたが、2008年(平成20年)のリニューアルにより、木登りや仲間との関わりなど自然な行動が見られる放飼場へと生まれ変わりました。
毎年開催している「チンパンジーの森をつくろう」では多くの方に参加いただき、植樹を通して「森」を育てています。こうした協働によって、動物の暮らしが豊かになり、来園者にとっても命を学ぶ場が広がっています。
チンパンジー舎改修イメージ図1
チンパンジー舎改修イメージ図2
なぜ、今この整備が必要なのか
2008年(平成20年)のリニューアルにより環境は大きく改善されましたが、放飼場の擁壁は現在約4mで、日本動物園水族館協会(JAZA)の「適正施設ガイドライン」が示す5mに達していません。
この基準は、動物だけでなく来園者や飼育員の安全を守るための重要な指針です。
そのため、チンパンジーの成長に伴う身体能力の向上を考慮した擁壁のかさ上げ(約1.2m)などの整備を行います。
また、かさ上げによって視界や動線に影響が生じる部分については、観覧エリアの必要な範囲のみ、安全性を維持できるよう園路の調整を行います。
こうした基盤整備は、チンパンジーの豊かな暮らしを支えるとともに、来園される皆さまにとっても安心して観察できる環境を未来へ受け継ぐために欠かせない取り組みです。
フクとジュウザとチヨ
こちらを見ているチヨとジュウザ、ゴヒチをグルーミング中のフク
あなたの支援が、地域の誇りを育てます
動物園は単なる見せる場ではなく、いのちを学ぶ教育の場であり、日立市の資産でもあります。
今回の整備は、チンパンジーたちの暮らしを守るだけでなく、来園されるすべての方にとって安全で心地よい「学びの場」をつくるプロジェクトです。市民と一緒に育てた「チンパンジーの森」を次の世代まで受け渡すために、どうか皆さまのお力をお貸しください。
私たちはこれからも、動物の健康と来園者の安心を最優先に活動してまいります。温かいご支援とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。