歴史と伝統をこの先も…
「曽爾の獅子舞」と「香落音頭」を応援したい!
曽爾の郷土芸能~「曽爾の獅子舞」と「香落音頭」~
曽爾村には豊かな自然だけでなく、先人より受け継がれてきた伝統や文化が数多くあります。中でも奈良県無形民俗文化財に指定されている「曽爾の獅子舞」や曽爾村無形民俗文化財(指定予定)の「香落音頭」は、今日まで大切に伝統を守り続けられていますが、人口減少による後継者不足や費用工面で大変苦労しているところです。
歴史ある曽爾の郷土芸能をこれからも変わらぬ形で後世に継承し、多くの場で披露していきたいという思いから、このプロジェクトを立ち上げました。
奈良県無形民俗文化財~曽爾の獅子舞(そにのししまい)~
曽爾の獅子舞は、享保3年(1718年)に五穀豊穣と安全祈願のために神前に奉納したのが始まりといわれ、伊勢大神楽の流れを受け継いでいます。江戸時代から300年の歴史があり、毎年10月に「郷土芸能発表会」として門僕神社境内で演じられています。
現在、村内の3大字(長野・今井・伊賀見)が獅子舞を継承しており、種類の豊富さと芸術性が高く評価され、昭和54年に奈良県無形民俗文化財に指定されました。
参神楽(今井)
毎年10月、村の安泰と五穀豊穣を願って門僕神社に獅子舞が奉納される「郷土芸能発表会」には、伝統的な獅子舞を一目見ようと多くの方が観覧にいらっしゃいます。様々な演目が披露されるたびに割れんばかりの拍手が沸き起こる大盛況の発表会となっており、さらに今年度は、大阪・関西万博でも獅子舞を披露する機会をいただき、国内外のたくさんの来場者に「曽爾の獅子舞」を知っていただくことができました。
今後も様々な機会で「曽爾の獅子舞」を披露していくにあたり、長年の使用で劣化した備品を新調し、より美しい舞を皆さまにご覧いただけるよう尽力していきます。また、毎年開催する「郷土芸能発表会」においても、安全・快適にご観覧いただくため会場整備の諸費に充当させていただきます。
接ぎ獅子
曽爾村無形民俗文化財(指定予定)~香落音頭(こおちおんど)~
「香落音頭」の「香落」とは、室生赤目青山国定公園に位置する曽爾川の流れの左右に展開する高低差200mを超える渓谷の名称で、両側には柱状節理の岩崖がそそり立ち、四季を通じて風光明媚な日本トップクラスの一大景勝地です。「香落音頭」は、このような絶景を有する曽爾村で約100年前に誕生しました。屏風岩や曽爾高原のお亀池など「香落」の名所旧跡や伝承を歌い、軽快な太鼓の拍子と音頭をあわせて輪になって踊ります。
「香落音頭」は地元の「香落音頭保存会」の皆さんによって、毎年8月の夏祭りのメインイベントとして歌い踊り続けられています。
香落音頭
「曽爾の郷土芸能」を次世代へ
「郷土芸能発表会」には、獅子舞を継承する3大字だけでなく曽爾小中学校の生徒も参加しています。曽爾小中学校では、「ふるさとを見直し、ふるさとを愛する」をテーマに「ふるさと学習」が実施されており、生徒たちは地域の方に指導をいただきながら「曽爾の獅子舞」を体験・学習しています。地域と学校が一体となって伝統ある獅子舞を守り、後継者を育成する取組を続けており、村内の子どもたちにとって「曽爾の獅子舞」は、感性を育み故郷に誇りを持つ大切な機会となっています。また、「香落音頭」についても学童保育等で子どもたちに伝統が伝えられています。
今回のクラウドファンディングを通して郷土芸能に必要不可欠な備品を整備することで、未来を担う子どもたちが「曽爾の獅子舞」と「香落音頭」を引き継いでいく一助となることを目指します。
「曽爾の郷土芸能」を次世代へ
寄附の使い道
皆さまからいただいたご支援は、「曽爾の郷土芸能」に必要となる以下の用途に活用させていただきます。
(1) 備品(摺り鉦、神楽鈴、下駄、衣装等)の購入
(2)「郷土芸能発表会」や夏祭りの「香落音頭」の運営等に係る経費
寄附金が目標金額に達しなかった場合でも、いただいたご寄附については全額を当事業実施に活用させていただきます。