これからも運行を続けて、みんなを笑顔に!



いもこ列車は、事業家升川勝作氏により、地域振興のために計画され、大正5年の2月から県内の私鉄第1号として運転が開始されました。河北町谷地から東根市神町間の5.8kmを時速25kmほどで30分かけて走り、最盛期には年間約10万人もの人を運びました。昭和10年10月に廃止されるまでの20年間、「いもこ列車」と呼ばれ親しまれ、重要な交通機関として活躍しました。その後、河北青年会議所の皆さんが「子どもたちに夢を、また、町の活性化のために」と、同型の機関車を台湾から購入して、昭和63年10月に町に寄贈しました。そこで町では、河北中央公園に動態保存しながら、一般公開を行ってきました。しかし、無料で乗車出来る一般公開は開始して35年以上経過し、車体の痛みや線路の枕木が老朽化により、傷みが目立つようになってきました。
「いもこ列車」でみんなに笑顔になってほしい!運行を長く続けたい!こんな思いで、スタッフ一同、運行を続けています。
運行日には多くの家族連れや、機関車愛好家の方でにぎわっています。「いもこ列車」は町の活性化に繋がるものとしてかかせない存在ですが、安全に運行を続けていくための資金が必要です。未来に繋げ、多くの人に愛され続けていくために、みなさんからの応援をお願いいたします。
いもこ列車の「いもこ」とは?

いもこ列車が運行していた当時の家々は、茅葺きの屋根が多く、機関車の煙突から出る火の粉で火災になる危険性がありました。そこで、火の粉が飛ばないように煙突にカバーをして走っていました。その煙突の形がいもこ(=山形弁で里芋のこと)によく似ていたことと、里芋のように小さい列車ということで「いもこ列車」とよばれていたのです。
今回の修理内容は?



今回は、老朽化した全128本の枕木を交換します。いもこ列車は、河北中央公園内の軌間762mm、全長135mの線路を走るベルギー製の蒸気機関車です。枕木には割れや変形が目立ち、安定した状態で走行させるために交換が必要な状態になっております。
いもこ列車に乗車した人限定の缶バッジをプレゼント!


河北町の特産品である魅力ある品々を、たくさんの返礼品としてご用意いたしました。
そのほか、寄附をされた方全員に、普段は、乗車記念としてプレゼントしている缶バッジをノベルティグッズとしてプレゼントいたします。(缶バッチのデザインは選べません。)
新しく設置する枕木に、寄附者様のお名前を刻印したプレートの返礼品受付を10月より開始します!
いもこ列車の歴史にあなたのお名前を刻んでみませんか?
受付開始は10月を予定しております。ご興味のある方は、ぜひこの機会にご検討ください。
(なお、プレートの取り付けは工事終了後になります。)
※都合により、枕木の返礼品の受付が中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。
一般公開当初よりいもこ列車運行に携わる思い
元国鉄機関士 武田 敏夫さんより



いもこ列車とは昭和63年の贈呈式を行ってから今まで運転手として30年以上携わっています。30年以上もやっているものだから、親子3代に渡り乗っている方や、鉄道ファンの方が東京や愛知など遠いところからもいらしてくれる方もおり、ありがたいなと思います。
蒸気機関車(いもこ列車)はレールの上を走っていますが、レールの基礎は枕木です。16tもあるいもこ列車をこれからも運転していくためには枕木を交換しなければ、いもこ列車は運転できません。山形県35市町村あるなかでも動かせる蒸気機関車は、河北町だけです。子供たちの夢、未来のためにも、いつまでもいもこ列車を運転できることを夢見ています。
みなさまからの浄財をお願いします。