京丹波町の関係人口プロジェクト
「人口減少=絶望」ではない。
全国の中山間地域と同様に、京丹波町も人口減少と少子高齢化が急速に進んでいます。地域の農林業や地域づくりの担い手は年々減り、京丹波栗をはじめとした京丹波を象徴する地域資源を育む技術の継承が困難になりつつあります。教育や地域文化、交通インフラといった生活の基盤も、支え手の減少により持続性が揺らぎ始めています。
ですが私たちは、この状況を“絶望”ではなく、“変革の入り口”と捉えています。町の課題に関心を持ち、関わってくれる人たち──すなわち「関係人口」の存在こそが、京丹波町の未来を支える希望であると考えています。
都市部に暮らす多くの人が、「自分の力を活かせる場所がない」「社会とつながれていない」と感じています。地方は、そうした人々にとってただの“消費の場”ではなく、“関わる場”“試す場”“育つ場”になり得ると考えています。
「誰かの役に立ちたい」「地域とつながりたい」という都市の意志と、「手を貸してほしい」「新しい視点がほしい」という地域の願い。
この両者が交差することで、地域の再生と個人の自己実現が同時に進む──それが、京丹波町の関係人口が描く姿です。

京丹波町ならではの「関係人口」が育つ土壌
京丹波町では、「GREEN GREEN KYOTAMBA」というタウンプロモーション戦略のもと、“地縁や所属に縛られない関わり”を広げる取り組みを進めています。関係人口を「共にまちをつくる仲間」として位置づけ、行政と地域、町内と町外の垣根を越えた共創を実現しています。
その中心を担うのが、以下の3つの事業です。
- CLUB京丹波(ファンクラブ運営)
町の魅力に共感する人々と継続的につながるファンクラブコミュニティ。メールマガジンやイベントなどを通じて関係性を深めています。 - GREENGREENアカデミー(大学×地域の協働)
地域団体と大学生をマッチングし、フィールドワーク形式で地域課題に取り組む実践的プログラム。農業、林業、観光、教育など、多様な分野に若者の視点と行動力が注ぎ込まれ、地域に変化を生んでいます。 - 関わりしろづくりプロジェクト
誰でも地域に関われる“関わりしろ”を設計・提供する仕組み。中間支援組織「NPO法人京丹波イノベーションラボ」と連携し、ワークショップや滞在体験、地域情報の発信、町民との協働活動などを展開。「自分ごととして地域と関われる」体験の場をつくっています。

挑戦する人を育む“舞台”を、共につくろう。
このプロジェクトは、「住む/住まない」「町内/町外」といった二項対立を超え、グラデーションのある関わり方を認め合う“開かれた地域社会”を目指しています。
誰かがふと思い立って関わる。誰かが一歩を踏み出すきっかけをつくる。誰かが新たな自分に出会う。
そうした「小さな関係の芽」が、やがて地域を動かす大きな循環になっていきます。
そしてその循環を生み出す“舞台”の整備こそが、今、京丹波町に求められている挑戦です。

みなさまからいただいたご支援は、以下のような形で大切に活用させていただきます。
- 地域での体験プログラム、ワークショップ、イベントの運営費
- 大学生や関係人口の受入環境整備
- 地域課題の可視化とマッチングを行う情報発信基盤の構築
- CLUB京丹波の機能拡張と参加型特典コンテンツの制作費
- 中間支援組織(NPO法人京丹波イノベーションラボ)のコーディネート体制強化

いただいたご寄附は、全額「京丹波町ふるさと応援寄附金基金」へ積立てし、本プロジェクトの目的達成のために活用させていただきます。万が一実施できない事由が生じた場合は、当該寄附に沿うような事業に活用させていただきます。当該寄附は「負担付寄附」ではなく、「用途を指定した寄附」としてお受けするものであることをご了承ください。