木造校舎に残る想いを未来へ!旧大沢小学校をシロアリから護りたい!!
旧大沢小学校
佐久市有形文化財「旧大沢小学校」は、1893年(明治26年)に大沢尋常小学校として建築された木造瓦葺二階建の建物です。威風堂々とした佇まいの中に、半円形ガラス欄間など優美な装飾が施されています。
1983年に閉校となってからも地元の皆様を中心に大切に管理されており、ドラマや映画の舞台にも使用されています。2022年放送のドラマ「金田一少年の事件簿」第1話にも登場しています。

旧大沢小学校正面玄関
明治25年2月の着手当時、建築に要した費用は3,425円で、大沢村費は200円、残りは全村民の寄附金と共有林からの材木代で賄われました。旧大沢小学校には、子供たちの思い出や、子供たちの成長を祈る想いが残されています。

階段

職員室の黒板に残るメッセージ
シロアリ被害を受けた床下地等の修理
1階放送室や資料室の床下では、シロアリの被害が確認されており、大引きや根太などの床下地の修理が必要となりました。
工事は2025年8月から2026年3月までを予定しており、いただいた寄附金は工事費用の一部に充てさせていただきます。目標金額に達しない場合、上回った場合も、上記工事に活用いたします。先人の想いが詰まった木造校舎を未来へ繋げるために、大勢の皆様の応援をよろしくお願いいたします。

シロアリ被害
佐久市長 栁田清二からのメッセージ
旧大沢小学校の建築は、当時、動力や機械のない時代のため、共有林からの木材出し、製材、加工、組み立てなど、全て人の手によって行われました。
今回の工事は、用材に地元の大沢財産区が丹念に育ててこられたカラマツ等を使用し、大引きや根太などの床下地等の大規模な修理をしてまいります。
同校職員室の黒板には、「大沢小学校百余年の教育を閉じる。世の流れとはいえ、一抹の淋しさあり。しかれども、子どもたちの大いなる成長を祈りて錠をおろす。」と、閉校当時の先生の想いが書かれ、現在も消えずに残っています。
本事業を通し、先人達から託された学び舎を、私達が後世に繋いで継承していきたいと思います。
趣旨をご理解いただき、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
