私たちの町を支えるローカル鉄道
~「養老鉄道」の存続のために~

養老鉄道と街並み
養老鉄道は、約110年前に開通して以降、町民の最も重要で身近な移動手段としてこの地域を支えてきました。岐阜県揖斐川町から神戸町を南北に縦断し、大垣、養老を経由し、三重県桑名市までを通る養老鉄道は、27駅、57.5kmを結んでいます。町中心部にある「養老鉄道広神戸駅」から、JR東海道線が走る隣接の街、大垣市の「大垣駅」には約10分で移動できます。
利用するのは、会社員や学生が中心で、通勤や通学、また昼間は高齢者等の通院や買い物など、日々の生活に利用されています。特に、大垣・岐阜市内に通う高校生、県内県外に通学する学生、岐阜市近郊、名古屋市等に通勤する社会人が、養老鉄道大垣駅を経由してJRの東海道線へ乗り換えて都市部に移動しています。
しかし、モータリゼーションの進展、人口減少の影響により、存続が危ぶまれる状況になっております。年間利用者客数は、最も多い頃(昭和30年代頃)で、最高約1,330万人ありましたが、最近は約600万人に落ち込んでおり、今では毎年約8億円もの赤字(施設維持管理費含む)が発生しています。
神戸町では、毎年約1億3,000万円を養老鉄道存続のために負担しています。
神戸町を始め沿線の市町は、養老鉄道とともに発展してきました。貴重な地域資源である養老鉄道を将来にわたって残すため、このたび、クラウドファンディング型の寄附を募集しました。
乗客数増加への取り組み
広神戸駅前駐車場の整備
パーク・アンド・ライド用の無料駐車場を駅前に整備、高校生や学生のために、駐輪場を増設しました。

駅前無料駐車場
駅前イベントの開催
駅前の賑わいをつくろうと、ボランティア団体が主体となって広神戸駅でイベントを年2回開催しています。

駅前でのイベント

駅前でのイベント
「養老鉄道を守り育てる会」による駅舎、
周辺の清掃活動
民間のボランティア団体。年間を通じて駅の清掃活動、駐輪場の整理を実施し、駅を快適に利用してもらえる環境づくりに取り組んでいただいています。

ボランティア団体「養老鉄道を守り育てる会」の活動
神戸町役場職員による清掃活動
神戸町役場全職員が参加して、駅舎の清掃活動を行いました。

役場職員による清掃活動
神戸町役場ロビーでの紹介ブース
神戸町役場本庁舎1階ロビーにおいて、養老鉄道を紹介しました。

役場庁舎の玄関ロビーでの企画展
ごうど観光交流館「ひよしの里」
広神戸駅前にある観光交流館「ひよしの里」を「ごうど町賑わいのあるまちづくり協議会」の皆さんと協働で運営を行っています。神戸山王まつりの紹介、観光ボランティアガイドの受付や、観光情報の提供、レンタサイクルの貸出などを行っています。

駅前という立地条件を活かし、空家を改装して「ごうど観光交流館ひよしの里」を設置
駅舎の有効利用
長年使われていなかった広神戸駅舎の空き部屋を「観光ボランティアガイドの会」事務所として活用しています。

駅舎の空きスペースを利用して「神戸町観光ボランティアガイドの会」の事務所を設置
ハローキティラッピング電車
養老鉄道開通100周年を記念し、ハローキティとコラボして、記念グッズを作成したほか、ラッピング電車を運行しました。

ハローキティラッピング電車
薬膳列車・冷酒列車・ビール列車
工夫された薬膳料理を食べながら列車の旅を満喫できます。大変人気があります。また、冷酒、ビールなど趣向をこらした社内イベントを実施しています。

薬膳列車
サイクルトレイン
サイクリング愛好者や乗客の利便性を図るため、電車内に自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインを運行しています。

サイクルトレイン
高校生世代通学定期券購入助成制度
高校生世代に限定し、購入金額の3分の1を助成
養老鉄道を活かした移住・定住促進事業
駅の近くの分譲地を販売
運転免許証自主返納者への支援に、
養老鉄道のマイレールチケットを交付
養老鉄道定期券購入助成制度
移住定住時の6か月間の助成
これからの子どもたち、将来の町民のために絶対存続させる、という強い決意のもと、神戸町は、今後も「養老鉄道」の存続に取り組んでいます。
「養老鉄道」の存続のため、皆さまからの温かいご支援を何卒よろしくお願いいたします。