~未来の子どもたちへ~
海の美しさと豊かさを守りたい
大分県日出町は、美しい海と“城下かれい”に代表される海の幸に恵まれたまちです。
しかし、近年では地球温暖化による海水温の上昇と海藻(アマモ)の減少により、マコガレイなどの漁獲量が減少しています。さらに、美しい海は、年々増える漂流、漂着ゴミの問題に悩まされています。
「これではいけん!美しい海を、まちの誇り“城下かれい”を、未来の子どもたちに残さねば!」ブルーカーボン&稚魚放流プロジェクトは、海の美しさと豊かさを、未来に残すためのプロジェクトです。

守りたい “まちの誇り(自然)”
本町にとって、別府湾を明るく照らす日の出はまちのシンボルであり、鹿鳴越連山が生み出す豊富な湧水はまちの生活を支え続けています。
豊かな自然と四季折々の情景に恵まれたこのまちは、儒学者の脇蘭室や帆足萬里、音楽家の瀧廉太郎といった多くの偉人を輩出し、また、「城下かれい」に代表される自然の恵みと多様な産業を生み育んできました。今もなお、まちを訪れる人々を魅了し、住むものを輝かせ、心を潤すこの豊かな自然は、私たちの誇りです。

美しい海と漁業を阻害する漂流・漂着ゴミ
港における漂流・漂着ゴミ問題は、景観の阻害のみならず、海洋環境の悪化、漁業への影響、船舶の安全航行への妨げなど、多岐にわたる深刻な問題を引き起こしています。特に、プラスチックごみや漁具など、人工的なごみの増加が顕著で、海洋生物への影響や生態系の破壊も懸念されています。
私たちは、美しい海と漁業を守るために、漂流・漂着ゴミの撤去に取り組みます。

海洋環境保全とブルーカーボン
アマモ場は「海のゆりかご」とも呼ばれ、魚介類の産卵場、稚魚育成場など水産生物にとって多様で重要な役割を担っています。
また、アマモは海中の栄養塩(窒素やリンなど)を吸収し、赤潮や青潮の原因となる物質を減らすことで水質の維持に貢献するとともに、海底に根を張ることで土壌を固定し、波や潮の流れによって沿岸が侵食されるのを防ぎます。さらに、アマモは光合成による二酸化炭素吸収、酸素供給などブルーカーボンの重要な役割を果たすことができます。
私たちは、藻場の保全と海底耕耘により海洋環境の保全とブルーカーボンに取り組みます。
沿岸・海洋生態系が光合成によりCO2を取り込み、その後海底や深海に蓄積される炭素のことを、ブルーカーボンと呼びます。ブルーカーボンの主要な吸収源としては、藻場(海草・海藻)や塩性湿地・干潟、マングローブ林があげられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれています。

中間育成と稚魚放流
日出町では、マコガレイのことを「城下かれい」と呼んで、古くから珍重して来ました。
日出町には、1601(慶長6)年に豊臣秀吉の正室ねねの甥・木下延俊(きのしたのぶとし)が築城した暘谷城があります。そのすぐ下の海中で真水が湧いており、その湧き水によって「城下かれい」が育ちます。泥臭くなく、味のよいことで有名です。海底からの淡水がカレイの成育に影響を及ぼしていると思われます。
近年は、地球温暖化による海水温上昇や海洋環境の変化などの影響によりマコガレイの漁獲量が減少しています。本町としましては、まちのブランド魚「城下かれい」を絶やさぬために、マコガレイの中間育成や稚魚の放流に取り組んでいます。
「城下かれい」の歴史は古く、参勤交代のおりに、将軍家への献上品として持参されており、旬の時期(5月から7月頃)は庶民には禁漁とされていました。
多くの方々に本町にお越し頂き、美しい海をご覧頂き、ぜひ「城下かれい」をご賞味頂きたいと思っています。
今後も、この歴史のある、まちのブランド魚「城下かれい」を絶やさぬように、マコガレイの中間育成・稚魚放流に取り組んでいきます。




寄附金の使い道
今回のクラウドファンディングでご支援頂きましたご寄附は、以下の用途にて活用させて頂きます。
- 港の漂流、漂着ゴミの撤去に係る費用
- アマモの保全に係る費用
- 海底耕耘に係る費用
- マコガレイの中間育成に係る費用
- 稚魚放流に係る費用
目標金額を達成できなかった場合、目標金額を超えた場合でも、皆様から寄せられました貴重な寄附金は、上記の用途に活用致します。

町長から寄附者の皆様へ
美しい海、美しい山、豊かな自然と海の幸、山の幸、豊富な湧水など自然の恵みは、私たちのまちの宝であり、この自然を次の世代に守り繋ぐことは私たちの使命だと考えています。
令和6年12月には「ゼロカーボンシティ」への挑戦を宣言させて頂き、現在、カーボンニュートラルに真摯に取り組んでいます。
美しい海とまちのブランド魚「城下かれい」を守るとともに、カーボンニュートラルに資するこの取組みにご賛同頂きまして、ご支援のほど宜しくお願い致します。
日出町長 安部 徹也
