資源循環型農業を目指し、大規模な飼養施設や畜産堆肥を活用した肥料製造施設などを有する畜産団地を整備します。
本市の畜産は、肉用鶏、肉用牛及び養豚という多様な経営が行われており、農業産出額の約6割を占める基幹産業の一つであるとともに、県内における主要生産地となっています。

長州ながと和牛
しかしながら、近年では、農家の高齢化や担い手不足などにより飼養頭数が減少する一方、飼料価格の高騰などにより経営環境は厳しい状況となっており、本市の畜産業は、かつてのような活力を失いつつあります。

長州黒かしわ
このような中、本市においては、畜産農家が将来にわたって安心して経営を継続し、持続的な発展を遂げていくためには、担い手の確保や生産体制の整備・強化、地場産畜産物の消費拡大、飼料自給率の向上等を図ることが重要な課題となっています。

畜産団地循環図
上記課題解決策の一つとして、市内産食肉の安定供給と耕畜連携を目指し、大規模な飼養施設や畜産堆肥を活用した肥料製造施設など畜産に係る総合的な団地の整備に着手し、資源循環型農業の確立はもとより、より効率的な経営と生産性の向上に取り組みます。


日本の畜産業の未来を切り拓く取組を長門から
輸入原料の高騰やSDGsの取組で国産有機質肥料のニーズが増大している今、畜産団地の整備により、畜産堆肥を活用した複合肥料を有機農業等へ活用することが可能となります。
また、肉用鶏の出荷羽数及び肥育牛の飼養頭数の拡大または安定供給を図ることで、長門市産食肉がいつでも手に入る流通・販売体制を確立します。