国指定の宇宿貝塚史跡公園をリニューアルしてSDGsを加速したい!
事業概要
サスティナブルな縄文時代の生活様式を今に伝える「宇宿貝塚史跡公園」において自然・動植物とそこに暮らす人々が共存共生し、環境に負荷をかけない『縄文生活』、世界に誇る自然環境・生物多様性と歴史が共に歩み、新しい価値を創造する『環境文化』を同時に学び、情報発信するなど、SDGsの拠点として普及啓発を図るとともに、観光・教育・環境拠点施設としても活用し相乗効果を目指した取り組みを展開します。
具体的な事業として、「宇宿貝塚史跡公園」のリニューアルを図り、SDGsの拠点として位置づけると共に観光・教育・環境の拠点施設を目指しリニューアル整備を行います。
また、SDGsプラットフォームの活動拠点として、SDGsの推進に向けたプラットフォームの運営を行います。
宇宿貝塚史跡公園のご紹介
宇宿貝塚は、鹿児島県奄美市笠利町宇宿にある縄文時代から中世にかけての複合遺跡です。
縄文時代の石組の竪穴建物跡や貯蔵穴、中世の土坑墓などの遺構や土器、石器や骨角器、貝製品などの遺物が発見され、昭和61年(1986年)10月7日に国史跡に指定されました。
宇宿貝塚史跡公園は、国史跡「宇宿貝塚」の真上に整備された施設です。
この公園は、発掘調査で発見された遺構・遺物や調査の跡を埋め戻さずに露出展示しています。
地域の課題
- 観光資源の掘り起こし、観光コンテンツの充実、所得の向上、観光客の満足度向上、遺産地域への環境負荷
- 次世代の担い手に対する環境文化の継承及び地域の魅力・歴史的価値の認識不足
- 歴史・文化・自然の学習機会の提供や情報発信不足、自然環境の保全及びカーボンニュートラルの推進
寄附金の使い道
・宇宿貝塚史跡公園整備事業費:20,000,000円
(補助金10,000,000円 寄附金3,000,000円 自己資金7,000,000円)
施設改修概要①
魅力的な鑑賞体験を生む「巡る」展示方法
・出土品の展示場所を1箇所に限定せず、発掘跡に合わせて分散させ、広い空間を巡りながら展示品を鑑賞できる導線計画とすることで、展示の森を歩くように、来館者が歴史を楽しく学ぶことができる鑑賞体験を創出します。
・分散配置した什器や、変化する展示内容、触れることができない既存史跡に対応し、省エネルギーでより魅力的な空間演出が可能な照明計画を行います。
施設改修概要②
魅力的な鑑賞体験を生む「巡る」展示方法
・日々更新される情報に対応できるように、コンテンツを自由に変更できるデジタルサイネージを配置します。情報更新に伴う紙媒体などの資料削減にも繋がり、SDGsの拠点として様々な媒体と連携できる情報拠点にもなります。
施設改修概要③
施設のエントランスから奄美縄文を演出する世界観を作る
・奄美縄文の特徴として、サンゴ礁の恩恵により魚介類が豊富で、漁労活動が盛んで中世まで漁労を中心とする縄文生活を継続していました。奄美では稲作に特化せず、本土の弥生時代、古墳時代が存在していません。
・そこで、奄美縄文の特徴である魚貝をテーマにエントランスの整備を行い、将来的には入口に入る前から奄美縄文を演出していきたいと考えています。
施設改修概要④
ワークスペースの整備
・SDGsの学習、体験コーナー、各種ワークショップができる多目的なワークスペースを整備します。
・ワークスペースの机、いすはSDGsを意識したリサイクル製品を活用します。
スケジュール
・2025年1月:実施設計
・2025年2月:照明設備改修、土工、内装工
・2025年3月:展示設備設置
施設リニューアル後に得られる成果
○奄美市SDGs推進プラットフォームの運営による「ローカルSDGsの加速化」
○世界が認めた自然共生に基づく「奄美大島観光ブランドの構築」
○奄美の魅力を引き出し「地域の担い手確保」
○縄文時代から育まれた自然観に基づく「環境文化の継承と発信」
○島内外の地域資源を最大限に活用した「地域循環共生圏の構築」