飼い主のいない猫の不妊・去勢手術を支援し、過酷な環境にいる猫を減らしていきたい
北栄町では、飼い主からはぐれ迷子になった動物やけがや衰弱で保護を必要とする動物の通報など、さまざまな相談が寄せられています。その中でも飼い主のいない猫(野良猫)に関する相談、苦情は特に多く、対応に苦慮している状況です。
野良猫は事故や病気、過酷な状況下で衰弱して保護されたり、民地内等でそのまま亡くなるケースがあります。野良猫の寿命は飼い猫の半分以下で、わずか3~5年程度しか生きられません。
このように不幸な状況になる猫を減らしていくには、野良猫の強い繁殖力を抑えることが重要です。
これまでに町では野良猫の不妊・去勢手術の支援と野良猫の関わり方の啓発を行っていますが、町の予算だけでは十分な補助を行うことができません。
そこでクラウドファンディングを実施し、取り組みに賛同していただいた方からの寄附金を野良猫の不妊・去勢手術の支援のために活用させていただくことにより、過酷な環境にいる猫を減らしていきたいと思います。
飼い主のいない猫たちは、過酷な環境のもと必死で生きている
北栄町には多くの野良猫が生息しています。
メス猫は1年で20頭以上出産することができるほど爆発的な繫殖力があります。
増えすぎた野良猫に対して十分な食料はなく、食料を求めて猫同士でエサを取り合ったり、ゴミを漁ったりしています。
また、現代の車社会の中で野良猫が安全に暮らせる環境は少なくなってきています。
このため、事故やけが、衰弱などにより保護されたり、人目につかない場所で亡くなってしまいます。
不幸な猫を減らしていくために
そこで北栄町では、動物福祉の理念のもと、野良猫の繁殖を制限する活動の支援を平成28年度から行っています。
支援内容は、野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を受けさせた方に対して、手術費用の一部を支援する(上限15,000円)というものです。
この活動は、TNR(Trap:捕獲器で猫を捕まえる、Neuter:不妊去勢手術をする、Return:元の場所に放つ)といい、野良猫の繁殖を制限する方法として全国で進められている取り組みです。
また北栄町は、鳥取県中部を中心に活動してるボランティアグループ「猫じゃらし」、人と動物の未来センター「アミティエ」や鳥取県と連携し、野良猫の現状や保護猫への理解を進めるための啓発活動にも取り組んでいます。
関係者からのメッセージ
動物愛護グループ「猫じゃらし」
猫の問題は人間の問題です。猫のことで地域の住民が安心して暮らせるか、それとも住民同士が対立して暮らしていくか、大きな分岐点となる問題です。
この問題に、町として対策を打ち立てて取り組まれる姿勢に呼応して、私たち猫じゃらしのメンバーも大いに協力していこうとやる気満々です。
この度のクラウドファンディングによって集まった寄附金でさらにTNR活動が広まり、北栄町にサクラ耳(不妊・去勢手術をした目印に、耳の先端をサクラの花びらのようにV字型にカットすること)の猫が増えることを願っています。
北栄町からのメッセージ
野良猫が「食料を漁る」、「敷地内でトイレする」、「車の周りに群がってキズをつける」など、住民生活に悪影響を及ぼすことがあります。
このようなことから野良猫は毛嫌いされ、厄介者扱いされます。
ですがこれらの行為は、野良猫が過酷な環境のもとで必死に生きている証です。
このような不幸な猫を減らしていくことで、人と猫がともに幸せに生きるまちを目指せるものと考えています。
みなさまからのご支援をお待ちしています。
寄附金の使い道について
猫の不妊・去勢手術費用の支援の財源とします
補助内容
飼い主のいない猫に対する手術費用 上限15,000円/頭
※目標金額に達しなかった場合でも、ご支援いただいた寄附金は活用させていただきます。
※目標金額以上の寄附をいただいた場合は、飼い主のいない猫や環境保全に繋がる事業へ活用させていただきます。