新しい図書館に郷土資料館機能を融合!御殿場市初の郷土資料常設展示へ!
現在、民俗資料・考古資料等を収蔵している市の収蔵庫は、建物の老朽化により見学施設として使用できる状態ではなく、収蔵している資料を有効活用することができておりません。
また、御殿場市にはこれまで、御殿場の通史、自然、文化、民俗、人物等を1か所で学べる場所が無かったことから、令和8年4月の開館を目指して新たに整備する新図書館に、収蔵庫等も備えた郷土資料展示室を設置することとなりました。現在、建物の建設工事を進めており、郷土資料展示においては展示の製作に向けて準備を進めています。
新図書館外観
新図書館では、同じ建物内において、郷土資料展示エリアと開架図書があるエリアが共存するという特徴があります。この特徴を活かし、郷土資料展示が目指す姿として「資料展示と開架図書の融合による新しい学びの場の創出」を掲げ、その実現に向け、最新のデジタル技術も活用した様々な展示案を計画・検討しています。
展示案は、現時点で以下の4種類です。
(1)常設展示(通史展示)
縄文時代から現代まで、富士山とともに歩んできた御殿場の歴史を学び、共有する展示です。ガラス越しにバックヤードを見ることができる「見える収蔵庫」を併設します。
(2)テーマ展示(企画展示)
御殿場ならではの魅力と価値に気づき、ふるさとの歴史と未来への市民の知的好奇心を喚起するテーマを抽出した展示です。展示資料や内容に関連する蔵書を一緒に配架するなど、図書館とのシームレスな連携を図ります。
(3)体験展示「御殿場の泉」
デジタル技術を使ったインタラクティブ(双方向)の体験展示。御殿場の「文化財」「民俗芸能」「人物」「産業」など様々なカテゴリーを用意。六角形のテーブルに源泉をイメージした映像がプロジェクション投影され、手の動きを感知して操作できる体験展示です。
(4)屋外展示
かつて富士山頂の富士山測候所で使用されていた「データ伝送用パラボラアンテナ」「雪上車」を屋外展示します。
新図書館内観
郷土資料展示では子どもから高齢者まで幅広い世代が楽しめる展示を設置する予定です。1カ所で御殿場の通史、自然、文化、民俗、人物等を学べる場所が無かった御殿場市にとって、この郷土資料展示は市民待望の施設となります。市民だけではなく、静岡県内、県外と多くの方々にとっても御殿場市の郷土に興味を待つ・学ぶきっかけになり、御殿場市にまた来てみたい・移住してみたいと思っていただける場所にしていきたいと思います。
御殿場市の歴史や文化について多くの方々に興味を持っていただけるよう、郷土資料展示をより充実させるためには皆さまからのご支援が必要です。ご協力をよろしくお願いします。