廃校を再生し誕生した専門学校の学習環境を整えて高齢化社会の未来を変えたい!
時代の先を行く高齢化の進んだ南房総市
南房総市の高齢化率(65歳以上の人口の割合)は、2020(令和2)年に47.2%であり、2025(令和7)年には49.6%、そして2030(令和12)年には50.9%と、人口の半分以上に増える見込みです。また、2020(令和2)年時点ですでに65歳以上の人口が15歳から64歳の人口を超えています。
高齢化社会を支える上で必要な介護人材が不足の一途を辿り、施設はあっても、十分なサービスを受けられないことが懸念されます。
人口の見通し(南房総市人口ビジョンより抜粋)
学校の校舎を活用し専門学校を開校
南房総地域にある「社会福祉法人太陽会」が、本市が抱える介護人材不足を解消し、地域で活躍できる人材を育成する場として、南房総市の和田地区にあった旧中学校の校舎を活用し、令和6年4月に安房医療福祉専門学校南房総校を開校しました。
校舎と生徒
学習環境の改善が急務です
もともと中学校の校舎だったため、空調設備やトイレのほとんどが当時のまま。特に夏は蒸し暑い教室で授業を受けることもしばしばあり、授業にも支障が出ていることから、学習環境の改善は急務の課題です。
授業風景
寄附金の使い道
皆さまからいただいた寄附金は、校舎の空調設備の改修に対する補助金として大切に使わせていただきます。
空調設備の工事は、2025年2月の完成を予定しています。
なお、目標金額に達しなかった場合でも、本プロジェクトに活用させていただきます。
また、目標金額を超えた場合は、トイレの改修に対する補助金として充てさせていただきます。
本プロジェクトでは設備の整備を行いますが、学校を卒業した生徒が地域の介護人材として活躍できる仕組みも併せて考えたいと思います。
校舎内のカフェは学生だけでなく、地域住民の拠り所に!
校舎の中にある学生食堂「花カフェ」。ここは、障害を持つ方が従業員として働く場所です。平日の昼間に、定食と麺料理を提供してくれています。
学校にはベトナムからの留学生もいることから、麺料理は1日おきに「フォー」を提供しています。また、学生のみでなく地域の方々も食事に来てくださり、利用者は、当初想定の3倍の利用となっています。今や、和田地区の地域住民の新しい拠り所となっている貴重な施設です。
花カフェ