再生可能エネルギーの利活用を促進し、歴史ある自然豊かな甲府のまちを、未来の子どもたちに
地球温暖化に起因する異常気象は、農業や漁業等への影響に加え、激甚化・頻発化する自然災害など、私たちの生活に大きな影響を及ぼしはじめています。このような中で、未来の子どもたちの明るい笑顔のために、化石燃料から発生する温室効果ガスの排出を抑制し、地球温暖化に歯止めをかけることは、今を生きる私たちの使命です。
その切り札となるのが再生可能エネルギーであり、その普及に向け、私たち甲府市をはじめ各自治体が、率先して地域の特色を活かした事業を展開し、脱炭素化を進めなくてはなりません。
甲府市の取組
甲府市では、「こうふグリーンラボ」を中心に、県庁所在地の中でも日照時間がトップクラスという特色を活かし、太陽光発電設備の普及やバイオマスエネルギーの実証研究など、再生可能エネルギーの利活用の促進に積極的に取り組んでいます。
とりわけ、甲府市では、山梨県が甲府の「水」と「太陽」で100%甲府市産のグリーン水素(二酸化炭素排出ゼロ)を製造していることなどから、“次世代エネルギー水素”に着目した事業に先進的に取り組んでいます。
現在、水素といえば、海上輸送などにより大量調達が可能な沿岸地域において、大口での利用が展開されていますが、本市では、住民に最も身近な基礎自治体として、水素を市民の暮らしの細部にまで浸透させるため、市内の中小企業や家庭において活用する小口利用をメインとした「内陸型水素エネルギーの地産地消モデル」の構築に向けた「普及啓発」や「実証事業」を展開していきたいと考えています。
未来のエネルギー「水素」の事業例
中小企業や家庭での水素の小口利用を進めるため、
・次世代エネルギー(水素等)を楽しく学べる施設(こうふグリーンラボ)の充実を図る
・観光施設等における水素を活用したアクティビティの導入に向けた実証事業を展開する
・中小企業とともに水素機器の活用に向けた実証事業を展開する
寄附金の主な使い道
いただきました寄附金は以下の使い道に充てさせていただきます。
- 次世代エネルギー(水素等)を楽しく学べる施設(こうふグリーンラボ)の設備等の充実
- 観光施設等へ、レンタサイクルできる水素自転車の開発及び小型水素モビリティ導入に向けた実証事業
- 中小企業を対象とした、水素コンロ、水素バーナーなど小口水素を活用した実証事業
- 将来の技術者を育成するため、水素アプリケーション(FCドローン等)の製作等を通じた人材育成
- 学生など若年層を対象に、産学官連携による水素普及啓発セミナーの実施
甲府市と地球の未来
私たちは、「こうふグリーンラボ」の充実や次世代エネルギーに関する子どもたちへの教育が、未来の日本を救う技術者・研究者を生み出すきっかけになるものと信じています。
また、水素をはじめとした再生可能エネルギーの実証事業という全国でも珍しい地方都市甲府の挑戦は、他都市における水素利活用の促進等などへとつながり、引いては、日本の脱炭素化に貢献すると考えています。
こうした取組が、世界の未来を変えられると信じ、これからも甲府市は地球環境問題に取り組みます。