海の「青さ」が黄色信号。地元漁師が中心となり「海藻」豊かな水質を取り戻す、町をあげての一大プロジェクト始動!
福井県若狭町は、美しい海と豊かな自然に恵まれた町です。
しかし、近年は「海藻の減少」によるサザエやアワビの漁獲量の減少、そして、漂流、漂着ゴミの問題に悩まされています。
海岸のゴミ清掃
海底には海藻が全く生えていないエリアがあるほど深刻になってきました。
「これは何とかせなあかん!恵み豊かな若狭湾を子ども達に残そう!」
地域の垣根を越えて若手の素潜り漁師が立ち上がり、令和3年に結成したのが「海もぐら」です。
海もぐら
主な活動としては以下になります。
・漂流漂着物ゴミの清掃活動
・「海藻」を育てるためのブロックの設置
・「海藻」を食べる「ムラサキウニ」の駆除
・アワビ、赤ウニの稚貝を放流
ブロック設置
私たちの取り組みを紹介した動画が農林水産省、環境省、消費者庁主催の「サステナアワード2023」生物多様性保全賞を受賞しました。
将来的には活動の過程で駆除した海産物をさらに有効活用する取り組みを進めていこうと検討を始めています。
問題を解決し、さらに海の資源を有効活用するために活動することは、地産地消、地域経済の活性化、持続可能な社会の実現にも貢献します。
町としてもこの活動を支援するために、若狭町や外部有識者を交えての検討会もスタートしました。
検討会
1. 豊かな海洋資源の保全
自然はあっという間に汚染されてしまい、それを回復するには莫大な時間、労力がかかります。だからこそ、保全活動を継続することが何よりも大切です。
2. 地域経済の活性化
捨てられる予定だった海産物が活用されることで、漁業者への新たな収入源となり、地域の経済活性化に貢献します。また、子どもたちが地元の食材を食べることで、地域の食文化への理解を深めることができます。
3. 持続可能な社会の実現
海産物を無駄なく活用することで、海洋資源の保護に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて一歩を踏み出します。
クラウドファンディングの使い道
今回のクラウドファンディングでご支援いただいた資金は、以下の用途にて活用させていただきます。
・清掃活動の継続(海岸、海中)
・「海藻」が育つブロックの設置
・「海藻」を食べる「ムラサキウニ」の駆除費用
・アワビ、赤ウニの稚貝の放流費用
・海産物の有効活用を見据えた、冷蔵冷凍設備の購入費用
・その他、環境保全のために必要とされること
若狭町は2005年に三方郡三方町及び遠敷郡上中町が合併し誕生しました。
2025年には町制20周年を迎えます。
私たちの町の課題だからこそ、町民中心に解決できるように自発的に取り組みをいたします。
同時に、今回のプロジェクトが抱える問題は他の地方の自治体が抱えている問題でもあると考えています。支援者の皆様と成功させ、共有できる事例を作り上げたいです。
地方の豊かな自然を地方の町が自立して、維持し、歩んでいけることは、日本の豊かな自然を後世につなぐ今を生きる私たちの使命と考えます。
多くの皆様からご支援をいただけますと幸いです。