多くの観客が安心して熱狂できるイベントを開催したい
令和6年10月14日(月・祝)に福岡県岡垣町にて「マイナビ ツール・ド・九州2024福岡ステージ」が開催されます。
「マイナビ ツール・ド・九州」は九州の経済団体トップと各県知事で構成される九州地域戦略会議において、ラグビーワールドカップのレガシーの持続的継承や九州でのサイクルツーリズムの推進、近年九州を襲った自然災害からの復興を象徴するイベントとして開催を決定したUCI(国際自転車競技連合)公認のサイクルロードレースです。
昨年度の大会では約3万人の観客がコースを訪れ、周辺地域では大きな賑わいが創出されました。
福岡県岡垣町は、福岡市と北九州市のほぼ中間に位置した人口約3万1千人の町です。
海や山などの自然環境に恵まれていることから、自然を生かした体験型観光に力を入れています。
中でも、サイクリングには力を入れており、雄大な玄界灘の景色とともに、福岡県が世界に誇る潮騒や潮の香りを堪能できる海辺のサイクリングロード(遠賀宗像自転車道)には、サイクリストやレンタサイクルを楽しむ家族連れなど多くの人で賑わっています。
また、サイクリストや観光客の休憩施設としてJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」を手掛けた、水戸岡鋭治さんがデザインしたリンリンクラブ岡垣が整備されています。
このほか、年間を通じて旬のフルーツが楽しめることから、自転車に乗ってフルーツ狩りからスイーツ作り体験を行う「フルーツライド」や町の名所を巡る「トレジャーハントツーリング」など様々なサイクルイベントを実施しています。
リンリンクラブ岡垣
そんな、自転車の聖地になりつつある岡垣町で「マイナビ ツール・ド・九州2024福岡ステージ」が開催されることから、大会を起爆剤として多くの観光客が安心して熱狂できるイベントを実施する予定としています。
サイクリングロードレースとは?
サイクリングロードレースは個人競技でありチーム戦
サイクルロードレースのルールは、時には100名を超える選手の中で誰がいちはやくゴールにたどり着くかを競うシンプルな個人競技です。ただ、実際には各チームが自チームの中で一番力のある選手(=エース)が勝利することを目的としたチーム戦になっています。
なぜ、チーム戦になるのかと言うとサイクルロードレースにおいては、「空気抵抗」が大きな負担となって選手を苦しめます。
そのため、エース以外の選手たちが、隊列を組んでエースの前を走って空気抵抗を減らしながら進み、ゴール直前までいかにエースに力を温存させるかが勝利のカギになっています。
そして、力を温存してきたエースがゴール前で全力を出してチームの勝利を狙うのです。
いつエースが仕掛けて前を走り出すかなど、他チームとの駆け引きがサイクルロードレースの見どころとなっています。ルール上では個人競技、しかし実態はチーム戦というのがこの競技の大きな特徴といえます。
サイクルロードレースにおける成績の価値基準は「自分のチームから優勝者を出すこと、もしくはそこに近い順位を獲得すること」であり、チームから優勝者が出れば他の選手がその勝者をサポートする過程でリタイヤしても、そのチームの評価は最高ランクのものとなります。
UCI(国際自転車連合)とは、自転車競技の国際競技団体のことです。UCI公認レースになることで、 「有力チーム(選手)」の出場を確保しやすくなりレースの魅力が高まります。
UCI公認レースグレードは大きく分けて4つあり、上に行くほどよりハイレベルなチーム(選手)の招聘が可能となります。また、UCI公認レースに出場した選手は、順位に応じて付与されるUCIポイントを得ることで世界選手権やオリンピックなどの出場枠獲得にも繋がります。
ツール・ド・九州は、初回にもかかわらずUCI(国際自転車競技連合)からクラス1認定を受けています。このことは国内で開催されるUCI公認レースとしては異例であり、その結果、世界トップクラスのプロチームを招聘したハイレベルなレースの開催が可能となりました。
寄附金の使い道
今年度の開催地となっている本町では、インバウンド旅行客を含めた観客の誘致に向けた事業を行い、多くの観客に本町に訪れていただく予定です。
2次交通の確保など、観客の受け入れ態勢の強化に向けた取り組みを行いますので、是非とも皆様の温かいご支援をお願いいたします。