伊達政宗の次女「牟宇姫」ほか 姫さまたちの暮らしをのぞこう!体感しよう!
数あるプロジェクトの中から、当ページを見ていただきありがとうございます。
角田市郷土資料館
角田市は戦国大名伊達政宗公の次女「牟宇姫」が嫁いだ伊達家一門筆頭石川家が治めた城下町です。
角田市郷土資料館では伊達政宗公の娘「牟宇姫」あての手紙や、江戸後期の角田城の殿様と家族の暮らしぶりを伝える古文書「内留」を解読しました。
左:伊達政宗の娘たちのリアルな日常「牟宇姫への手紙」 右:江戸後期の角田城内のお殿様や姫様たちの日々の記録「内留」
姫様たちの日常が垣間見える内容は、内外から高い関心を集めましたが、新型コロナウィルスと令和3年、4年と続いた地震被害により、調査研究の成果を十分に公開する機会がありませんでした。
土塀地震被害
土塀復旧後
令和6年春、ようやく全館が復旧し、特別展「姫さまの暮らしとお道具」を開催することになりました。
牟宇姫イメージ
古文書を参考に角田城の雛飾りを再現した企画展
伊達家ゆかりの長持 約150年ぶりの里帰り
注目すべき展示資料は、姉妹都市の北海道栗山町からお借りする長持です。当市の副市長らが令和4年に栗山町を訪ねた際、その存在が確認されました。
長持発見につながった栗山町への表敬訪問(令和4年7月)
長持には当館が所蔵する伊達家ゆかりの雛道具と同じ「雪薄(ゆきすすき)」紋が描かれており、明治期に角田の人々が北海道に入植した際、北海道に渡ったものと思われます。
伊達家の家紋のひとつ「雪薄」の付いた雛道具は伊達家の姫が角田へ輿入れの際に持参したものとされており、政宗公の次女牟宇姫が嫁いだ角田城の姫たちの暮らしを今に伝える貴重な文化財です。
長持
左:当館所蔵雛膳 右:長持家紋アップ
寄附金の使い道
北海道からの資料借用は当館初の試みで、事業予算は資料の輸送費がその多くを占めています。
期間中にはお姫さま気分を味わえる「貝合わせ」や「打掛体験」なども企画しており、集まったお金は特別展の開催費用にあてさせていただきます。
藩政時代の姫さまの暮らしぶりや、日常を彩ったお道具の数々をご覧いただき、角田ブランド5つの“め”(米・豆・梅・夢・姫)の一つ「姫」の魅力を存分に味わっていただきたいと思います。