「旧黒川小学校」の新たな一歩!子どもの笑顔と自然が輝く交流の場へ!
旧黒川小学校の再生プロジェクト
川西市黒川地域にある旧黒川小学校は、北棟が明治37年建築、南棟が昭和22年建築の歴史を持つ建造物で、その存在自体が地域の誇りです。明治期の建物と昭和期の建物が併設されている希少な木造建築で、平成21年に県の景観形成重要建造物に認定されています。
しかし、歳月とともに老朽化が進んでおり、残念ながら現代の耐震基準を満たしていません。児童の減少から昭和52年に休校し、その後黒川公民館として地域の行事や小学生の里山学習に活用されてきました。またその景観からドラマのロケ地としても使用されています。
令和5年度より指定管理者制度を導入し、次世代の子どもたちに里山の自然の大切さを伝える「黒川里山センター」と名称を変更して小学校は廃校となりました。黒川里山センターは、里山保全活動や里山スクール等が行われる施設となっています。
昔と同様に子どもたちの笑顔が溢れる場所として耐震改修工事を行うため、皆様のサポートをお願いしたく今回のプロジェクトを立ち上げました。
旧黒川小学校南棟外観
旧黒川小学校北棟外観
旧黒川小学校を子どもの笑顔があふれる場所にしたい!
旧黒川小学校の、歴史的な建物を保存、活用しながら「川西市黒川里山センター」として再生します。子どもたちだけでなく、訪れる全ての人々がその価値と魅力を実感できる施設を目指して以下の4つを実施します。
①子どもたちが本物の里山体験を通じて、様々な学びを実践し、ここでしかできない体験と経験を得ること。
旧黒川小学校がある黒川地区は、豊臣秀吉、千利休が愛用した一庫炭(菊炭)を生産するため、クヌギの輪伐を行うことでモザイク状の里山景観を見ることができます。その歴史性、景観性、文化性から「にほんの里100選」に選ばれた地域です。
そんな、原風景が残る里山でこどもたちに唯一無二の体験をしてもらいたいと考えています。
親と子の土曜クラス「そら」の様子
②屋根瓦や銀線ガラスなどの歴史的・資料的にも非常に価値のあるものを次世代に繋いでいくこと。
旧黒川小学校は北棟と南棟の2棟あり、北棟は明治期建設の伝統工法平屋、南棟は昭和初期の在来工法平屋で、北棟と南棟を渡り廊下でつないでおり趣があります。
また、北棟の中央部は千鳥破風屋根の玄関があり、鬼瓦には「學」の字が入った特製のものが使われています。
南棟には、戦後、学校のガラスが古板で修理されている状況を憂いたGHQが旭硝子(株)に特別に重油を補給して生産した「銀線ガラス」が残存しています。この「銀線ガラス」は生産枚数も少なく、現在残っているものは殆どない貴重なガラスです。それらを次世代に繋いでいきたいと考えています。
銀線ガラス
③保存するだけでなく、教育の場、地域交流の場として活用することで、かつての輝きを取り戻すこと。
かつては、小学校として子どもたちの笑顔が絶えなかった場所を、ただ保存するだけではなく、再び子どもたちの居場所として、また地域交流の場として活用することで歴史的遺産を次世代に繋いでいきたいと考えています。
旧黒川小学校南棟イメージパース
④近年、環境保護に注目が集まるなか、古くから自然と共生してきた黒川地区を知ってもらうこと。
黒川地区は、一庫炭(菊炭)の生産のためクヌギの輪伐が現在も行われ、里山として持続していることから「日本一の里山」として位置づけられています。
また、黒川のクヌギ林は兵庫県のレッドリストへ登録されており、豊かな自然環境の保全と自然利用のサイクルが今も続いている里山を次世代につなぐ場にしたいと考えています。
黒川地区
寄附金の使い道
皆さまからの寄附金は、旧黒川小学校の修復と再生のために使用します。この歴史的な建物を保存するだけでなく活用し、次の時代へと継承していきます。
新たな魅力を生み出すプロジェクトを成功させるため、寄附金の使用用途は以下3つです。
- 旧黒川小学校南北棟の耐震化工事
- 老朽化した設備の更新
- 学びの場としての機能を強化するための設備導入
旧黒川小学校北棟昇降口イメージパース
旧黒川小学校南棟イメージパース
なお、寄附者銘板を製作し、ご寄附いただいた皆様のお名前を現地に掲げさせていただきたいと思います。(寄附額1万円以上のかたが対象です。お名前の掲載を希望されない場合はお電話かメールでご連絡ください。)
川西市 文化・観光・スポーツ課
TEL:072-740-1161
mail:kawa0199@city.kawanishi.lg.jp