リニューアル工事により休園中の動物園で暮らす動物たちが、これからも元気でいるために。
休園前の遊亀公園附属動物園の正門
こんにちは、遊亀公園附属動物園です!
このたびは、本プロジェクトに興味をお持ちいただき、本当にありがとうございます。
現在、本動物園では「子ども達が動物とふれあい、命の尊さを大人と一緒に学ぶことができる動物園」「人にも動物にもやさしい動物園」「動物本来の生態を観察できる動物園」というコンセプトを掲げ、令和9年度早期の再開園に向け、令和4年10月から約4年半休園し、全面的なリニューアル工事を進めているところです。
このリニューアル工事では、放飼場の床面積の拡大に加え、動物福祉に配慮する中でそれぞれの動物が本来の生態を発揮できるよう、整備を進めています。
獣舎等の整備とともに、飼育環境のさらなる充実を!
休園前の獣舎の様子
リニューアル工事により、ハード面である獣舎等については改善します。
一方で、動物園が持つ「種の保存」「教育・環境教育」「調査・研究」「レクリエーション」の4つの役割を果たすためには、当然ながら動物たちの存在が欠かせないことから、再開園時に動物たちが元気な姿で皆様に再会できるよう、また、その先も健康に暮らしていけるよう、病気の予防などの健康管理が必要です。
動物は会話ができないため、日々の小さな異変を見逃さず、早めに検査・治療をしていく必要があります。
このことから、甲府市民だけでなく、地球の財産でもある動物たちの健康管理のためには、医療機器の更新など、飼育環境の充実が重要です。
クラウドファンディングによる獲得資金の使い道は?
診察中のウサギの様子
動物園のリニューアル工事により、動物病院も新しく生まれ変わります。その新しい動物病院において、さらに充実した健康管理を行うため、今回のクラウドファンディングの実施により獲得できた資金をもとに医療機器を更新するなど、飼育環境の充実を図っていきます。
このことにより、動物園リニューアルのコンセプトである「人にも動物にもやさしい動物園」の実現に向け、寄附者の皆様も動物たちの健康を支えていただくことができます。
更新等を目指す医療機器の一部
超音波エコー | 内臓や軟部組織の状態を把握でき、病状の詳細な把握が可能となります。また、妊娠診断や特定の動物種の性別判断など、様々なケースにおいて安全・無痛で検査を行うことができます。 |
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心電図モニター | 心機能に関する病気の発見だけでなく、麻酔中の心拍・血圧・体温などを測定できるため、これまで獣医師が手術中に手作業で確認していたデータを自動で観測できることにより、効率的な手術を行うことができます。 |
顕微鏡 | 糞便・血液・尿・外部寄生虫検査など多くの症例を特定できる顕微鏡ですが、現在使用しているものより更に高機能となる顕微鏡を購入することで、病気の見逃しが起こらないよう詳細な検査を行うことができます。 |
遊亀公園附属動物園のこれから
リニューアル後のテナガザル舎のイメージ
リニューアル工事および医療機器の更新などによる飼育環境の充実により、これまでよりも動物福祉に配慮された動物園となると考えています。
また、今後も、「種の保存」「教育・環境教育」「調査・研究」「レクリエーション」という動物園の役割を果たすため、職員が一丸となって取り組んでいきます。
この取組を通じ、本動物園が次世代の子供達をはじめとする来園者の皆様にとって、生物の多様性を伝え、動物から多くのことを学ぶことのできる場所となり、また、いきいきと過ごす動物たちの姿を見せることで、命の尊さを感じていただけることを願っています。