競馬場のネコたちが命の危険にさらされています。空き厩舎を保護猫シェルターに改修し、小さな命を守ります。
笠松競馬場では以前から厩(きゅう)舎(競走馬が暮らす施設)や周辺に飼い主のいないネコが住みついています。SNS上でかわいらしい姿が話題になる一方、大半が不妊手術を施していないため数が増え続け、適切な世話がされずに病気になったり、交通事故の被害に遭う子も出てきました。また競馬関係者からは「猫が競馬のレース中にコース内に入ったら事故につながる」という懸念も示されています。
こうしたなか、厩舎の移転計画が本格化し、厩舎移転計画が進めば、行き場を失ったネコたちが近隣の住宅地に移り、糞尿被害やゴミを荒らすなどの問題を起こすかもしれません。ネコも事故や動物虐待に遭うリスクが高まります。
笠松町では、保護猫ボランティア団体、笠松競馬を管理運営する岐阜県地方競馬組合と協力し、令和4年10月から約100匹のネコにTNR(Trap:捕獲、Neuter:不妊手術、Return:元の場所に戻す)を実施してきました。
この度、次のステップとして不妊手術を施したネコのためのシェルター(一時預かり施設)を空き厩舎を活用して整備することにしました。ネコを安全な場所に移すことで、病気や事故、虐待のリスクを減らし、一代限りの命を守っていきます。
空き厩舎を保護猫シェルターへ
皆さんからいただいた寄附金は、現在使用されていない空き厩舎を保護猫シェルターに改装するための費用のほか、シェルターの運営費用等に充てられます。皆さんの善意がネコたちの命を守り、安全で安心な環境を与えるのです。ぜひ温かいご支援をお願いいたします。
なおシェルター内でのネコの世話は、笠松競馬場周辺で活動実績のある保護猫ボランティア団体が主に担い、地方競馬組合は、厩舎を無償貸与するほか、光熱費の一部を負担します。
笠松町では厩舎をシェルターにするための改装と備品購入等を担いますが、以下の経費が必要になります。
・二重扉、エアコンの設置など
・猫用トイレ、ケージなどの備品購入
・光熱費等(地方競馬組合が一部を負担)
※寄附金額が今年度の必要な額を上回った場合は、翌年度以降の活動に活用させていただきます。
保護猫ボランティア団体でもエサ代等の支援を募っています。こちらも応援お願いします。
団体名:保護猫hinatabocco Twitter:@hinatabocco_k
ネコとウマと人が幸せに暮らせるまちづくり
今は野良猫として生きているネコも昔はペットとして飼われていたかもしれません。あるいは常識ある飼い主の家で生まれていたら最期まで幸せに暮らせていたかもしれません。笠松競馬場に限らず過酷な環境で生き抜かなければならないネコたちは、人間のエゴの犠牲者とも言えます。こうしたネコたちが静かに過ごせる場所を与えることがせめてもの償いではないでしょうか。
令和になっても語り継がれる名馬オグリキャップを輩出した笠松競馬場は、競馬ファンだけでなく全国にその名を響かせています。最近ではゲームやアニメで人気の「ウマ娘」にも登場し、サブカルの聖地として存在感を示しています。時代を超えて多くの人たちから愛され、親しまれてきた競馬場のある町として、馬と一緒になって暮らしてきた地域だからこそ、小さな命を大切にしていきたいと思います。
古田聖人町長よりご支援いただく皆さまへ
我が家には3匹のネコ(♂2匹、♀1匹)がいます。いずれも保護猫です。私自身はずっと犬派でしたが、十数年前、息子が捨て猫を拾ってきたので仕方なく飼い始めました。正直、最初は不安でした。でも一緒に暮らすうちにその魅力の虜になり、大切な家族になりました。しかし、競馬場周辺では今も多くのネコたちが過酷な環境で生きています。病気やケガの子も少なくありません。そんなネコたちを救うためにあなたの優しさを分けてください。
KASAMATSU RESCUED CATS
厩舎で働く人によると、ネコとウマは性格が似ており、とても仲良しだそうです。厩舎内を歩いていると、ネコとウマが自然な感じで寄り添う光景に出会うこともあります。そんなかわいらしい一瞬を岐阜市在住のイラストレーターさんがほのぼのとした雰囲気のキャラクターに仕上げてくれました。KASAMATSU RESCUED CATSプロジェクト限定のオリジナルです。このプロジェクトに寄附をしていただいた方には、感謝の気持ちとしてキャラクターを使用した返礼品をお送りします。あなたの傍に置いてあげてください。