もうこれ以上不幸な命を増やさないためにTNR活動を促進し、人と猫が共生できるまちを目指します。
一般に飼養される動物の多くは、一度にたくさんの子を産みます。その中でも特に猫は繁殖力が強く、年に2~4回発情期があり、交尾をするとほぼ100%の確率で妊娠し、1回に4~8頭の子を産みます。適正に飼養しなければ「ねずみ算式」に数が増えてしまいます。
このような猫の習性を理解したうえで、飼育場所や世話をする人手、時間や経済面などを十分考慮し、愛情をもって終生飼養しないと、管理できない頭数まで増え、飼育崩壊へと繋がってしまう恐れがあります。
[出典:環境省パンフレット「もっと飼いたい?」より]
増えてしまった猫は交通事故に遭ったり、飢えや病気などが原因で命を落としたりすることが多く、寿命を全うできない不幸な命となってしまいます。
これ以上不幸な命を増やさないためにもTNR活動を促進していくことが重要であり、この活動を行うことで不幸な命の減少へとつなげることができます。
TNR活動とは?
Trap(トラップ)
捕獲器を設置して猫を捕獲します。捕獲するときは、近隣住民に活動の説明を行い、飼い主がいない猫であることを確認してから実施します。
Neuter(ニューター)
不妊去勢手術を受けさせます。このとき手術を受けていない猫と見分けが付くように、耳先をV字にカットします。このカットした耳が桜の花びらに似ていることから「さくらねこ」と呼ばれています。
Return(リターン)
元の場所へ戻します。その後は、住民やボランティアの方がエサをあげたり、エサ場や排せつ物などの掃除を行います。
佐久市の取組
佐久市では、増えてしまった飼い主のいない猫を不要なものとして排除するのではなく、地域の課題として解決していくため、不妊去勢手術費用に対する補助事業を実施しています。
また、猫に関する問題の解決に向けた啓発用リーフレットを作成し、地域での回覧や飼育者への説明に活用することで、地域の皆様にご理解ご協力をいただいています。
[啓発用リーフレット]
この様な取組により、飼い主のいない猫が寿命を全うした地域や、TNR活動へ協力いただける方が増えており、令和4年度の飼い主のいない猫への補助件数は697件に上りました。
市内に生息する飼い主のいない猫に不妊去勢手術を受けさせるためには、まだ多くの人手や時間、資金が必要となります。
そこで、より多くの飼い主のいない猫が不妊去勢手術を受けられるように補助事業を継続するとともに啓発活動を行い、地域の課題として解決していくことで「人と猫が共生できるまち」をつくるため、クラウドファンディングを実施いたします。
このプロジェクトが、「みんなの力で守れる猫の命がある」ことを多くの皆様に知っていただき、応援賜りますようお願いします。
寄附金の使い道
・猫繁殖制限手術費補助事業
・啓発活動にかかる経費
・地域猫活動の促進を図るために必要な経費等
※目標金額に達しなかった場合でも、地域猫活動を促進するための費用として活用させていただきます。また、寄附金の執行状況により佐久市地域猫活動支援基金へ積立を行い、翌年度以降の事業に活用させていただきます。
佐久市長 栁田清二よりご挨拶
プロジェクトにご賛同いただける皆様へ
佐久市では、動物の愛護及び管理に関する法律の趣旨に基づき「人と動物が互いに共生し、調和する快適なまちづくり」の実現を目指し、猫の不妊去勢手術費用の一部を補助する事業を実施しております。
この事業は、猫の適正飼養の啓発、過多な繁殖及び近隣被害を未然に防止するとともに、寿命を全うせずに亡くなってしまう不幸な命を生み出さないことを目的としています。
皆様に不妊去勢手術によって救える命・つながる命があることを知っていただき、引き続き「互いに支えあえる心豊かな社会の実現」に向けて、佐久市は官民協働でこのプロジェクトを推進して参ります。
皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。