ごちゃ混ぜが面白い!eスポーツでバリアフリーな社会構築とITリテラシーを高めたい
地域の課題
公共機関での手続き等についてもデジタル化が急がれる昨今において、お年寄りから子供までのデジタルリテラシー向上とそのための環境整備が必要とされています。地方では高齢者がデジタルに触れる機会が少なく、子どもや孫とも離れていると身近に教えてくれる人がいません。
デジタルに対応できると生活が便利になり、情報の収集や買い物はもちろん、離れている家族間の交流が容易になり高齢者の孤独化の防止にも繋がります。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で団体間・世代間のコミュニケーション不足が顕在化し、幅広い世代に安心し快適な空間で楽しんでもらえる公共の場の整備が求められています。
そのため宇城市では、これらの問題を解決するためにeスポーツに親しみ、デジタルの普及を促す施設を整備するためクラウドファンディングを実施します。
eスポーツとは?
eスポーツ大会の様子
「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称です。
(参照:https://jesu.or.jp/contents/about_esports/)
国体の文化プログラム事業にも採用され認知度も向上し、若い世代だけでなく高齢者にも認知症予防のプログラミングとして取り組まれています。
県立松橋高校でのeスポーツへの取り組み
宇城市ではeスポーツ発展に積極的に取り組んでいます。
なかでも宇城市にある県立松橋高校では、今年度、学校の魅力度を上げるため、DX(デジタルトランスフォーメーション)部を立ち上げました。
DX部では、eスポーツ大会への出場に加えスマートフォン教室を通じた地域交流、防犯に役立つデジタルボランティア等に取り組んでいます。
このような活動を応援するべく、環境の整備を目指しています。
松橋高校DX部
市が目指す拠点施設とは?
eスポーツは、年齢、性別、国籍、障がいの等にかかわらず誰もが参加でき「共生社会」や「ダイバーシティ社会」を実現することができると考えています。
その実現のため、誰もが気軽に訪れてもらえるように、使いやすく、健康的なイメージで子どもや高齢者にも受け入れやすい空間を目指しています。
整備を予定している施設には障がい者の就労支援カフェもあり、障がいを持っている方も気軽に参加しやすい場所です。
ここで、高齢者のスマホ教室や本格的なeスポーツ大会といった幅広い用途としての活用や、高校生の活動拠点にも利用できる施設を計画しています。
施設のパース図
この施設で県立松橋高校、施設に近い県立小川工業高校と連携し、高齢者向けのスマホ教室を開催。高校生が高齢者の講師になることで世代間交流が生まれます。
さらに高校生にはシビックプライドの醸成、高齢者には若者への理解が深まることを期待します。
スマホ教室の様子
寄附金の使い道
eスポーツの本格的な大会にも対応できるようスペックが高いパソコンや専用デスク・椅子、音響機材の購入。子どもたちに人気が高いドローンや仮想空間の中でエクササイズや観光体験等ができるVRの環境の整備を予定しています。
また、施設に併設している障がい者の就労支援カフェを利用し、世代間交流が活発に行えるよう休憩用の家具什器の購入等に充てさせて頂きます。
これらを整備し多世代が時代のトレンドにあった地域の新しい“よりどころ”が実現できます。