甲府が世界に誇るジュエリーの魅力発信「宝石のまち甲府」プロジェクト!東京ガールズコレクションを含む様々なPR活用
地域の課題等
甲府市は古来、水晶産地であったことがきっかっけで、宝石の研磨、貴金属加工、水晶美術彫刻の技術が発達し宝飾品を作り続けてきました。2017年の経済センサスにおける、山梨県の貴金属製装身具の製品出荷量は全国でもトップクラスであり、その殆どの事業者が甲府市内にあります。甲府市では、企画、買い付け、研磨、加工から流通まで全てが揃う世界的にも珍しいジュエリーの集積産地、つまり、好きな宝石を選び、希望通りにジュエリーを製作してもらえる、ワンオフのジュエリーを生み出せるという特徴を有していることから、「宝石のまち」と言われてきましたが、一般にはあまり知られていません。
第11号傾斜式双晶付晶族 山梨大学所蔵
更に、バブル期3兆円産業であった宝飾産業も、コロナ禍の影響もあり9千億円までに縮小し、県内の事業者も減少しています。マーケットの縮小は、職人の育成をも阻み、高齢化も進むなか、職人を目指す若者も少ないのです。しかし、消費者のニーズは多様化し、これまでの量産品からワンオフを求められる傾向にあるため、それに対応するための職人の確保、育成は必要です。作る人がいなければ、売るものは無くなってしまいます。職人の減少は、宝飾産業の衰退を意味するだけでなく、山梨県、そして甲府市の衰退を意味し、世界的にも珍しい集積産地が、これまで継承してきた世界に誇れる技術力が途絶えてしまうのです。
画像提供 (株)詫間宝石彫刻
使い道等
こうした課題を解決するため、まずは、甲府市が「宝石のまち」であることを知ってもらい甲府ジュエリーの技術や、歴史に興味をもってもらうことが最も重要です。そのために、「宝石のまち甲府」プロジェクトにおけるPRの一部をTGC出演料に活用します。SNSインプレッション14億、Twitterトレンドランキング1位、オンライン視聴者数が400万人以上と10代から20代に圧倒的な人気を誇る東京ガールズコレクション(TGC)の発信力の高さを十分に活用し、甲府ジュエリーの魅力発信を行うことで「宝石のまち甲府」の新しいブランディングにつなげ、ただ「売る」だけの発信でなく、ジュエリーは受け継ぐべき歴史と技術があるまちで作られているという、「コト・イミ」へ興味を持ってもらい、「宝石のまち甲府」の認知度向上をはかることです。更に、甲府市に来てもらい、研磨体験、製作、購入などの経験を通じ、若者への宝飾業界への好奇心をかき立てることが、継続可能な産業となるために必要であると考えます。
画像提供 山梨ジュエリープロジェクト
効果等
甲府市が、量産品はもちろん、手作りの一品ものから製作可能な産業形態を有していることと、夢をかなえる技術を持った職人がいる「宝石のまち」であることが全国的に認知されるとともに、実際に訪れ、研磨体験等を経験してもらう事で、若者をはじめとする一般の方にも、事業者の方にも「ジュエリーなら甲府で」という甲府ファンが獲得できます。
画像提供 山梨ジュエリーミュージアム
その積み重ねは、観光客誘致や事業者の2拠点ビジネスの促進、移住につながり、名実ともに「宝石のまち」となっていき、宝飾産業が栄えることで、雇用が生まれるばかりか、職人を目指す者も増え、その技術も後世に残り、継続可能な産業となり、甲府市も発展していきます。そして甲府市民にとっても、故郷が「宝石のまち」であることに愛着と誇りを持つことでシビックプライドが醸成されることになり、甲府市に住み続けることによって、継続可能なまちとなっていくのです。