地域猫活動を促進するため、一匹でも多くの飼い主のいない猫へ不妊去勢手術をし、共生していきたい!
猫の習性を知ってますか?
動物を飼養するときは「動物は命あるもの」であることを十分理解し、虐待することが無いようにするだけではなく、人と動物が共生できるよう、動物の習性をよく知ったうえで適正に飼養しなければなりません。
一般に飼養される動物の多くは、一度にたくさんの子を産みます。その中でも猫は特に繁殖力が強く、年に2~4回発情期があり、交尾をするとほぼ100%の確率で妊娠し、1回に4~8頭の子を産みます。適正に飼養しなければ「ねずみ算式」に数が増えてしまいます。
このような猫の習性を十分理解したうえで、愛情をもって終生飼養することはもちろんのことですが、飼育場所や世話をする人員、時間、経済面などを十分考慮することも重要です。
理解をせずに飼養することで、管理できる頭数以上に増加し、飼育崩壊へと繋がってしまうおそれがあります。
[出典:環境省パンフレット「もっと飼いたい?」より]
佐久市の取組み
佐久市では、動物の愛護及び管理に関する法律の趣旨である「人と動物が共生できる社会」の実現を図るため、平成24年度から飼い猫を対象に不妊去勢手術の補助事業を開始し、平成27年度からは飼い主のいない猫にも補助対象を拡大し推進してきました。
また、令和2年度からは飼い主のいない猫への補助金額を増額し、令和3年度からは、飼い主のいない猫が妊娠している場合の別途処置費用に対しても補助を行うことで、TNR活動への支援を行ってきました。
さらに、猫に関する問題解決に向けた啓発用リーフレットを作成し、地域での回覧や飼育者への説明に活用することでご理解ご協力をいただいています。
[佐久市作成 啓発用リーフレット]
この様な取り組みにより、飼い主のいない猫が寿命を全うした地域や、TNR活動にご理解をいただくことで、ご協力いただける方が増えており、飼い主のいない猫への補助件数は令和2年度で615件、令和3年度で671件と、年々増加しています。
しかし、猫の習性を十分理解されていない方が、飼い主のいない猫にエサを与えたり、飼育管理が可能な範囲以上に頭数を増やしてしまい飼育崩壊になったりすること等による頭数の増加が問題になっている地域もあります。
交通事故や飢え、病気などが原因で命を落とす不幸な命をこれ以上増やさないためにも、より一層の事業推進を図る必要があります。
そこで、より多くの飼い主のいない猫へ不妊去勢手術を受けさせられるよう補助事業を継続するとともに啓発活動に取り組み、地域の課題として解決していくことで「人と猫が共生できるまち」を目指すため、クラウドファンディングを実施します。
ぜひこのプロジェクトを応援いただきますようお願いします。
寄附金の使い道
- 猫繁殖制限手術費補助事業
- 啓発活動にかかる経費
- 地域猫活動の促進を図るために必要な経費等
※目標金額に達しなかった場合でも、地域猫活動を促進するための費用として活用させていただきます。また、寄附金の執行状況により佐久市地域猫活動支援基金へ積立を行い、翌年度以降の事業に活用させていただきます。
佐久市長 栁田清二よりご挨拶
■プロジェクトにご賛同いただける皆様へ
佐久市では、動物の愛護及び管理に関する法律の趣旨に基づき「人と動物が互いに共生し、調和する快適なまちづくり」の実現を目指し、猫の不妊去勢手術費用の一部を補助する補助事業を実施しております。
この事業は、猫の適正飼養の啓発、過多な繁殖及び近隣被害を未然に防止するとともに、寿命を全うせずに亡くなってしまう不幸な命を生み出さないことを目的としています。
皆様に不妊去勢手術によって救える命・つながる命があることを知っていただき、引き続き「互いに支えあえる心豊かな社会の実現」に向けて、佐久市は官民協働でこのプロジェクトを推進してまいります。
皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
地域猫活動とは?
「地域猫活動」とは、住民主体により地域住民の合意と協力の下で飼い主のいない猫を適正に飼養・管理し、頭数を増やさず、地域の問題として解決を目指す活動のことです。
佐久市では、飼い主のいない猫を不要なものとして排除するのではなく、地域の課題として解決していくため、地域猫活動の一つであるTNR活動への支援を行っております。
TNR活動とは?
捕獲器を設置して猫を捕獲します。捕獲するときは、近隣住民に活動の説明をし、飼い主がいない猫であることを確認してから行います。
捕獲器を設置して猫を捕獲します。捕獲するときは、近隣住民に活動の説明をし、飼い主がいない猫であることを確認してから行います。
【Neuter(ニューター)】不妊去勢手術を受けさせます。このとき手術を受けていない猫と区別するため、耳先をV字にカットします。このカットした耳が桜の花びらに似ていることから「さくらねこ」と呼ばれています。
不妊去勢手術を受けさせます。このとき手術を受けていない猫と区別するため、耳先をV字にカットします。このカットした耳が桜の花びらに似ていることから「さくらねこ」と呼ばれています。
【Return(リターン)】元の場所へ戻します。その後は、住民やボランティアの方がエサをあげたり、エサ場や排せつ物などの掃除を行います。
TNR活動を行うことで、飼い主のいない猫の増加を防ぎ、殺処分頭数や交通事故、飢えや病気などが原因で命を落とす不幸な命の減少へとつなげることができます。