【緊急支援】深刻な鹿害被害…えぞ鹿による農林業被害を食い止めたい!

【緊急支援】深刻な鹿害被害…えぞ鹿による農林業被害を食い止めたい!

北海道白糠町 北海道白糠町

寄附総額23,566,500

0 達成

目標金額30,000,000

寄附人数1,546

残り日数 0/91

プロジェクトに寄附(返礼品なし)

最終更新日時:2022年05月03日 01時00分

  • # 景観・自然保護
北海道白糠町 プロジェクトオーナー

北海道白糠町

白糠町(しらぬかちょう)は北海道東部に位置し、人口約7千のまちです。
自然や気候風土など豊かな地域資源を踏まえ、足元を見つめ直し原点に立ち返り、身の丈にあったまちづくりを進めています。
先達が築き上げた第一次産業の再興と振興に、「町民の健康づくり」「教育(意識改革)」を基軸に、新たなまちづくりの施策として、「太陽の手」子育て支援を掲げ、さらに人口減少という課題に対応するために、教育、定住支援などを展開しています。
みなさまからのご寄附と、太陽光発電による税収入を財源に、子育て支援をさらに拡充。18歳までの医療費や給食費を無料にし、出産祝い金や入学支援金などを支給することで、経済的にゆとりをもって育児ができるようにバックアップしています。
また、町外からの移住される方へは土地を無償で提供しています。今後も、子育て支援や教育支援、産業振興をはじめとするまちづくりに役立てていきますので、ご支援いただけましたら幸甚に存じます。

北海道白糠町の
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えぞ鹿が急増!北海道では社会問題になっています

数あるプロジェクトの中から、当ページを見ていただきありがとうございます。

北海道には、体が大きいことが特徴の「えぞ鹿」がいます。体長約2m体重150kgととても大きく、国内最大級の草食動物です。
一見可愛い鹿に思えますが、北海道、特に白糠町を含む道東ではえぞ鹿による深刻な被害が出ており、共存していくために昔から苦労し、工夫を重ねてきました。
近年は、生息域を拡大しながら数が増大したことにより、農林業被害や交通事故の増加、列車にはねられ運行が遅延するといった人間社会への影響や、強度の採食や踏みつけによる生態系への影響などが問題となっています。

昭和末期から平成にかけて、北海道東部では農林業被害額が急激に増加し、特に降雪の少ない白糠町はえぞ鹿の越冬地であり、平成8年度には3億円を超える深刻な社会問題となり、適正な保護管理の実行が求められています。
この対策として、農家を中心に出資して柵を作ったり頭数管理を行ってきましたが、被害により減収している今、対策資金の捻出に大変困っています。

そこで、クラウドファングで皆さまからのお力をお借りして解決に向けて再稼働していきたいと考えています。何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。

農作物を食べられて困窮する農家さん

剥皮被害と食害
被害

えぞ鹿は、明治初期の大雪と乱獲により一時は絶滅寸前にまで激減しましたが、その後、禁猟などの保護政策や高 い繁殖力と生息環境の改変などによって、個体群を維持するまでに生息数が回復しました。
しかし、生息域を拡大しながら数が増大したことにより、農林業被害や交通事故の増加、列車にはねられ運行が遅延するといった人間社会への影響や、強度の採食や踏み付けによる生態系への影響などが現在とても問題となっています。
都会の街中で、野生の猿が一匹現れると、ときにはほのぼのとした形で全国ニュースに流れますが、白糠町の路上にえぞ鹿が現れても、珍しいことではないためニュースになることありません。
えぞ鹿がどれだけ農作物を食い荒らしても、農家さんの涙や苦労は皆様の目や耳に留まらないのが現実。
ここでは、農家さんにとっては生計が立てられなくなる問題、住民にとっては日常生活に支障が出るシリアスな課題なのです。

農林業被害額

えぞ鹿の分布

実は、野生鳥獣による森林被害面積の第1位は鹿なんです。

道総研エネ環地研 エゾシカ狩猟情報マップ

えぞ鹿による交通事故

年々、上昇傾向にあります。

事故件数
列車運行支障
北海道新聞、釧路新聞

農家さん、住民のための対策を強化したい!

鳥獣被害対策については、農家の皆さんが、国の鳥獣被害防止総合対策事業(整備事業)を活用して、個々の圃場を鹿柵で囲う整備を進めてきており、また、中山間地域等直接支払交付金の白糠集落の共同取組で助成制度を創設し、農家負担の軽減を図ってきました。しかし、個人が負担すべき経費に対して、共同取組の使途としてはそぐわないとの解釈により、令和3年度より助成ができなくなる制度改正があったことから、えぞ鹿による農林業被害とそれを防ぐための費用負担の悪循環に陥っています。 そのため、このたびのクラウドファンディングを活用して、全国の皆様とともに、白糠町の農林業被害を少しでも食 い止めたいと考えております。

寄附金の使い道

【白糠町のえぞ鹿対策として、個々の畑を囲う柵を作って農作物を守りたい!】

みなさまから頂いたご寄付は、農家へ支援、エゾシカ対策(柵の新設や延長等)へ活用させて頂きます。

※目標額を超えた場合でも、鹿害対策に関する活動費に活用させていただきます。

侵入を防ぐ対策

柵と門扉

農家さんの作物を守る取組として、以下を実施してまいりました。

  • これまで89㎞の広域柵を設置
  • 中山間白糠集落が個別の圃場を囲うため、共同取組による助成制度を創設(R02まで)

現状…鹿柵が整備されると、今度は整備されていない圃場の被害が拡大するという事象が起きています。
白糠町内の北西側では整備が進んできているのですが、北側に被害が増えているという事象です。実際の因果関係は不明ですが、農協担当者や農家の方は、そのように思っています。
また、国の補助事業を活用したくても、順番が回ってくるまで年数がかかるという課題もあります。
今年度の事業量は、約8kmの鹿柵整備でしたが、来年度の要望量調査で 20km以上の整備箇所の要望があります。 単純計算でも遅い人は2~3年順番が回ってこない農家さんがあるということです。

頭数を管理する対策

オフェンシブ

白糠町は、えぞ鹿対策には「駆除」と「防御」の両立が重要であるとの考えのもと、銃器等による有害捕獲も行っております。
特に「駆除」の面については、地元ハンターの協力により北海道内でも有数の捕獲実績になっている状況です。
このようにして、エゾシカの個体調整を行っているのも、北海道での現実です。

捕獲数

白糠町より皆さまへ

明治期の絶滅危機の際、えぞ鹿は、主に現在も主要な越冬地となっている阿寒、大雪及び日高地域に生き残り、その後、周辺地域に分布を拡大し、これらの地域に生き残った3つの集団(阿寒個体群、大雪個体群、日高個体群)は遺伝的に区分されています。
えぞ鹿の分布を制限する最も重要な要因は積雪であり、1970年代後半までは、小雪地帯である東部地域に限定されてきましたが、特に近年の暖冬の影響により、多雪地帯である西部地域への分布拡大が進み、1990年以降、留萌地域や宗谷地域など日本海沿岸にも分布が拡大しています。
自然条件下では豪雪に弱く、降雪量や積雪の期間によっては、大量死が発生する恐れがあることは事実ですが、捕獲せずに放置すると4~5年で2倍に増えてしまいます。そして農林業に壊滅的な被害を与えるのです。

えぞ鹿対策を効果的・効率的に推進するためには、「駆除」と「防御」の二輪がうまく回ることが大切です。
人間活動とえぞ鹿との軋轢を軽減するとともに、えぞ鹿の絶滅を回避しながら適正な管理を行い、北海道民はもちろん、日本全国民共有の自然資源であるえぞ鹿と人間の共生及び北海道の豊かな生物多様性の保全とその持続可能な利用を図っていかなくてはなりません。
白糠町のため、北海道のため、日本のため、皆様のご理解・ご協力を賜りますよう、重ねてよろしくお願い申し上げます。

【返礼品について】いただいた命を無駄のないように

白糠町で駆除されたえぞ鹿は、いただいた命を大切にいただくため、ハンティングの時から鹿にストレスを与えないよう的確に仕留め、町内で素早く処理し、返礼品として美味しく皆様にお届けさせていただいております。
都内のレストランからも数多の引き合いがあり、近年ではTBS日曜劇場「グランメゾン東京」にも白糠町のえぞ鹿肉が登場いたしました。 ぜひ、味わって頂けますと幸いです。

白糠町より皆さまへ

※プロジェクトの成果情報は申込み時のデータであり、実際に入金されたデータではありません。

※入金の確認が取れた時点などで正確なデータに修正させていただく場合があります。

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