見えない・見えにくい人の情報障害をゼロに。誰もが「やりたいこと」を見つけて挑戦できる社会の共創
人生には、病気や障害、加齢、環境の変化など、さまざまな転機があります。
そのとき、人の可能性を狭めるのは病気や障害そのものだけではありません。
「こんな方法があることを知らなかった」
「どこに相談すればよいか分からなかった」
「自分にもできるとは思わなかった」
「必要な人や支援につながれなかった」
こうした情報へのアクセスの格差や、情報と人、人と社会がつながらないことで生まれる壁を、私たちは「情報障害」と捉えています。
私たちは、日常生活に必要な情報の多くを視覚から得ています。見えない・見えにくい方にとって、情報不足がさまざまな困難につながることは広く知られています。
しかし、NEXT VISIONが目指しているのは、見えない・見えにくい方だけでなく、すべての人の「情報障害」を限りなくゼロにすることです。
必要な情報と出会い、必要な人とつながり、自分にも選択肢があることを知る。
一人ひとりが「できない理由」ではなく、「どうすればできるか」を考え、自分らしい人生を選択できる社会をつくりたいと考えています。
私たちが目指すのは、単に目の前の困りごとを解決することではありません。
活動拠点である神戸アイセンター内の「ビジョンパーク」では、見えない・見えにくい方をはじめ、さまざまな困りごとを抱える方々が、テクノロジーや就労、就学、生活、余暇活動などに関する情報や人と出会い、自らの可能性を広げられる場をつくってきました。
必要な情報が届き、人と人がつながることは、その人自身のウェルビーイング(心身ともに健やかで、よりよく生きられる状態)を高めるだけではありません。その人を取り巻く家族や職場、地域、そして社会全体のウェルビーイングの向上にもつながります。
今回いただくご寄附は、主に以下の公益活動に活用します。情報障害ゼロの社会に向けた歩みを継続し、さらに未来へ進めてまいります。
- 神戸アイセンター「ビジョンパーク」の運営と相談支援
- 必要な情報を理解しやすい形で届けるコンテンツの制作・発信
- Podcastラジオ『ならでは』による、障害や病気の捉え直しの認知ケア
- 当事者、支援者、企業、地域をつなぎ、可能性に気づき想いをつなぐイベントや交流機会の運営
さらに一歩、未来に向けた取り組み
自然災害の多い日本で、誰もが安心して自分らしく生きられる社会を目指し、SNSや位置情報、ハザードマップなどを活用した、新しい情報連携の仕組みづくりに取り組みます。
見えない・見えにくい方を含む、支援を必要とする人に必要な情報を迅速かつ分かりやすく届ける仕組みについて、同じ未来を目指す企業とともにさまざまな社会実証と社会実装を進めていきます。
皆さまのご支援によって、必要な情報や出会いを、これまで届かなかった方々へ届けることができます。
そして、一人ひとりが「やりたいこと」を見つけ、自らの意思で人生を選択できる機会を増やしていきます。
神戸から全国へ、そして世界へ。
情報障害のない社会は、見えない・見えにくい方だけでなく、誰もが自分らしく、よりよく生きられる社会です。皆さまと共に、人と社会のウェルビーイングを高める未来を築いていきます。
iPS細胞研究と神戸アイセンター
治す「Cure」から、よりよく生きる「Care」まで
2014年、世界で初めてiPS細胞から作製した網膜色素上皮細胞の移植手術が神戸で行われました。この研究を契機として、2017年12月、眼の研究・治療と、見えない・見えにくい方の生活支援を一体的に進める神戸アイセンターが開設されました。
医療の進歩によって、これまで治療が難しかった病気にも新しい可能性が生まれています。一方で、病気が治ることだけが、その人の幸せを決めるわけではありません。
病気や障害があっても、
学びたい。
働きたい。
遊びたい。
旅をしたい。
誰かとつながりたい。
新しいことに挑戦したい。
そうした一人ひとりの「やりたい」を支えることも、医療や社会の大切な役割です。
NEXT VISIONは、病気を治療する“Cure”と、その人らしい人生を支える“Care”をつなぎ、誰もが「よりよく生きる」ことのできる社会を目指しています。
治療研究とロービジョンケアは、いわば車の両輪です。どれほど医療が進んでも、正しい情報が届かなければ、人は必要な支援や選択肢にたどり着けません。NEXT VISIONは神戸アイセンター内のビジョンパークを拠点に、医療だけでは解決できない生活上の困りごと、すなわち「情報障害」に向き合い、テクノロジーや情報、人とのつながりを通して、一人ひとりの夢や社会参加、そしてウェルビーイングを支えています。
(参考)神戸アイセンター
https://kobeeyecenter.jp/
神戸から全国へ、そして世界へ
神戸アイセンターから始まった、新しい挑戦「知る」をあきらめない
NEXT VISIONは神戸アイセンターを拠点としながら、オンラインやSNSを活用し、地域を越えて必要な情報を届けています。
見えない・見えにくい人をはじめ、さまざまな困りごとを抱える人が、テクノロジー、就労、就学、生活、スポーツ、余暇活動などについて情報を得たり、人と出会ったりすることができます。
大切なのは、私たちが「その人に何ができるか」を決めることではありません。
その人自身が、自分の可能性や選択肢に出会える環境をつくることであり、ビジョンパークは、そのための社会との接点です。
未来を共に築く
「知らなかった」で、人生の選択肢を失わないために
社会には、すでに多くの優れた技術、制度、サービス、専門家、支援者が存在しています。しかし、それらが必要な人に届かなければ、その価値を十分に発揮することはできません。
情報が難しすぎる。
どこにあるのか分からない。
自分に関係がある情報だと気づけない。
相談する相手が分からない。
地域や立場によって得られる情報に差がある。
こうした情報障害をなくすため、NEXT VISIONは、専門的な情報を分かりやすく翻訳し、人と情報、人と人、人と社会をつなぐ活動を行っています。
目指しているのは、情報をたくさん届けることではありません。
その人に必要な情報が、必要なタイミングで届き、次の行動につながること。
その積み重ねが、一人ひとりの人生の選択肢を増やしていきます。
一人ひとりの物語から始める「ナラティブ」
NEXT VISIONが大切にしているのが、一人ひとりの人生や思いに耳を傾ける「ナラティブ」の視点です。
同じ病気や障害があっても、困っていることや望んでいる未来は一人ひとり違います。
「何ができないのか」だけではなく、
「何を大切にしているのか」
「何をやってみたいのか」
「どんな未来ならワクワクするのか」
その人自身の物語を起点に考えることで、これまで見えていなかった選択肢が生まれます。
人や社会の中に「やりたいことがある」「やりたいことが見つかる」を増やし、誰もが自分の意思で人生を選べる未来へ。神戸アイセンター・ビジョンパークの運営やラジオ『ならでは』をはじめとする公益活動を継続し、より多くの方に情報障害ゼロの実感を届けるため、皆さまのご支援をお願いいたします。
公益社団法人NEXT VISION 公式サイト
https://nextvision.or.jp/
代表理事・三宅 琢 メッセージ
私は眼科医として「治す(Cure)」から「よりよく生きる(Care)」までを支えるテクノロジーの普及に取り組んできました。神戸アイセンターから始まるこの新たな挑戦が、多くの人の可能性を広げ、知る、学ぶ、遊ぶをあきらめない希望の光となることを信じています!
理事・髙橋政代 ごあいさつ
20年以上にわたり行ってきた網膜の再生医療研究が、網膜色素上皮細胞の臨床研究という形で一歩を踏み出し、今後も視細胞移植などさらに研究を継続していきます。同時に、私が再生医療と同じくらい重要だと考えているのがロービジョンケアです。
ロービジョンケアは、視覚障害者の就労・就学、そして生活の質をー変させる可能性があり、その効果は治療に匹敵するものだと考えています。
私は再生医療を含む治療とロービジョンケアを一体化し、これまでにない支援・サービスを展開する新しい形のロービジョンケアをNEXT VISIONが実現し、視覚障害のイメージを一新することを期待しています。NEXT VISIONがすべての見えない・見えにくい方々に寄り添い、支え、人生をまるごと応援できるよう、私もお手伝いしたいと思います。
あなたの「ならでは」が、誰かのウェルビーイングをつくる
寄附者の皆さまから、ご自身や大切な方の「やりたいこと」「大切にしていること」「未来に残したい思い」を募集し、言葉として未来へ届ける企画を予定しています。
寄せられたメッセージは、個人情報に配慮したうえで、ビジョンパークでの展示や公式サイト、ラジオ『ならでは』などを通して紹介し、一人ひとりの物語が、情報障害のない社会と誰かのウェルビーイングにつながる、新しい一歩を生み出す機会をつくります。
団体への寄附者に関する情報の提供について
寄附先の団体へ寄附者情報を提供いたします。
ご寄附により、情報提供に同意いただいたものとさせていただきます。
皆様からの温かいご支援、心からお待ちしております。