秩父宮両殿下が愛した母屋を再生し、後世に残したい!
秩父宮記念公園は、昭和16年から約10年間、秩父宮両殿下が実際にお住まいになられていたご別邸を、秩父宮妃勢津子殿下がお亡くなりになられた際のご遺言により御殿場市にご遺贈いただいた歴史ある建造物です。秩父宮両殿下の思いが詰まった母屋を後世に残していくためクラウドファンディングに挑戦します。
秩父宮記念公園のシンボルを守りたい!
御殿場市には首都圏からアクセスの良さや、御殿場プレミアムアウトレットなどの大規模集客施設が点在しており、年間を通して1400万人以上の観光客が当市を訪れています。しかし、その大部分がアウトレットなどの大型施設に集中している状況です。秩父宮記念公園も、アウトレットの近接する施設ですが、平成30年度にはピーク時の半分である、約8万人にまで入園客数が減少し、更に新型コロナウイルスにより大きな打撃を受けました。
公園内にある、秩父宮両殿下が晩年を過ごされた母屋は、1723年に建築され、歴史的・文化的にも貴重な建築物であり、御殿場市の文化拠点のシンボルとして活用、保存に力を入れてきましたが、近年、急激に屋根の老朽化が進み、当時の美しかった茅葺屋根は見る影も無くなってしまいました。
秩父宮両殿下の愛したこの別邸を、新時代にふさわしい、美しい姿に復元していくために、皆さまからのご支援が必要です。これからも両殿下の思いが詰まった母屋、日本の伝統文化が継承されていくためにご協力ください。
老朽化した茅葺屋根を美しい姿に!
母屋の茅葺屋根は平成15年の開園前に全面葺き替えを行い、その後は定期的に修繕を行ってきましたが、近年、急激に屋根の老化が進んでおり、このまま少しずつの修繕では、老朽化のスピードに追い付かず、朽ちていってしまう可能性があります。葺き替え工事は令和3年度、令和4年度の2年間で実施を予定しています。
平成15年当時(開園前)の母屋
【寄附金の使い道】
・葺き替え工事費 20,000,000円
茅文化を次世代へ
茅葺屋根といえば世界遺産の白川郷が有名ですが、実は白川郷の茅の大半は御殿場産の茅が使用されています。茅葺屋根は日本伝統の工法ですが、維持管理、職人の減少から衰退傾向にあります。本プロジェクトを実施することにより、日本の伝統文化を国内だけでなく、訪日外国人客にも知ってもらうきっかけとします。
両殿下の様々な思いが詰まった母屋は御殿場市の文化拠点の象徴として、いつまでも美しい姿であの場所にあり続けることにより、市民の意識が向上されシビックプライドの醸成が期待されます。
なお葺き替え期間中には、実際に葺き替えの現場を見学してもらう機会を設けていくことも予定しており、茅文化を多くの方に知ってもらうことにより、伝統文化の継承、当市の魅力発信に繋げていきます。