私たちの食や暮らしの土台となってきた森が、いま静かに限界を迎えています
「食の宝庫」京丹波。その背景にあるもの
京丹波町は、丹波栗や黒豆、鮎、京野菜、ワインなど、「食の宝庫」として知られています。こうした食の豊かさを支えてきたのは、生産者の技術や努力だけではありません。
その根底にあるのが、山に広がる森林と、そこから生まれる水です。
人も、動物も、植物も、すべての命は水がなければ生きていくことができません。
そして、その水を長い年月をかけて育んできたのが森でした。
森は、ただ自然のままに存在してきたわけではありません。
木を植え、育て、切り、また木を植えて、次の世代の森へと引き継ぐ。
人が森に入り、手をかけ続けることで、森は水を蓄え、生き物を育み、私たちの暮らしを災害から守ってきました。
今、私たちが安心して暮らせているのは、これまで森に関わってきた人たちの積み重ねがあったからです。
今、森から人が離れています
近年、山に「入る」人は急激に減っています。
手入れが行われなくなった森では、木が密集し、光が入らず、下草が育たなくなります。
その結果、木は細く弱くなり、森が本来持っていた力は少しずつ失われていきます。
近年、各地で集中豪雨による土砂災害が毎年のように発生しています。また、高温による渇水により、川の水量が減り、農業や生態系への影響も懸念されています。
さらに、森の環境が悪化することで、クマやシカなどの野生動物が里に下りてくる事例も増えています。一見すると山間部だけの問題に見えるかもしれませんが、水や食を通じて、その影響は私たちの日常生活へと確実に近づいています。
このままでは、次の世代に大きな負担を残します。
森の力が失われていくと、
- きれいな水を安定して使えなくなる
- 川や海の生き物が減っていく
- 農業や林業など、地域の産業が成り立たなくなる
- 災害のリスクが高まり、人が住み続けにくくなる
そして何より、森は一度失われると、元に戻るまで何十年、何百年もかかります。
今は、まだ「間に合う」分かれ道です
京丹波町の人工林の約3分の2は、すでに収穫期を迎えています。
今、適切に伐り、植え、次の世代の森へとつなぐことができれば、森は再び水を育み、私たちの暮らしを支える力を取り戻します。
このタイミングを逃すかどうかが、未来の森の姿を大きく左右します。
森を守る力は、知識だけでは育ちません。
実際に森に入り、触れ、遊び、「森が好きだ」と感じる体験が、将来、森に関わる人を育てます。
京丹波町では現在、町内小学校2校での森林環境教育や、「森のぶるぶ」、生まれた子どもにヒノキのイスを贈る「ぬくもりのイス」など、森と人をつなぐ取り組みを進めています。
これらの活動を、一部の人のものではなく、より多くの人が関われる形へと広げていく必要があります。
みなさまからいただいたご支援は、以下のような形で大切に活用させていただきます。
- 森林フィールドの整備
危険木の伐採や植栽、育林を行い、人が安全に入れる森をつくります。 - 森林環境教育プログラムの拡充
子どもから大人まで、森と暮らしの関係を学ぶ機会を広げます。 - 森に親しむ「入口」づくり
遊歩道や簡易トイレの整備、体験イベントを通じて、森へ足を運ぶきっかけをつくります。
いただいたご寄附は、全額「京丹波町ふるさと応援寄附金基金」へ積立てし、本プロジェクトの目的達成のために活用させていただきます。万が一実施できない事由が生じた場合は、当該寄附に沿うような事業に活用させていただきます。当該寄附は「負担付寄附」ではなく、「用途を指定した寄附」としてお受けするものであることをご了承ください。